双 子【鬼滅の刃】

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私たちは昔


花を見て過ごしていた。





『姉さん、この花はなんて言うの？』



｢それは、ワスレナグサと言うのよ｣




花に詳しかった姉は

いつも私に花のことを教えてくれていた。

そんな日々が嬉しくて

楽しかった。


けれどそんなある日


私たちの運命は大きく変わった。




◇◇◇


｢来い！上からの命令だ！！｣





いつものように花を見ていると

急に父たちに付いていた男がやって来て、姉の髪を引っ張り強引に連れ出した。

私には何が何だか分からなかった。




｢嫌だ....ｯ！やめてよ！A！！！！｣



｢....ぁ......｣



恐怖で震えていた私は

差し出された姉の手を掴むことが出来なかった。



◇◇◇


後から聞いた話

その時、私たちの両親は病にかかっており

危険な状態だったらしい。

両親は姉をこの土地を統べる者に選んだらしい。

14歳の時だった。


そして私は



｢お前は剣士になるんだ｣



そう言われ

木刀と生活で必要な物のみを渡され

閉め出された。

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