4話 ページ4
〜A〜
宇髄先生は入り口を塞ぐ
授業に遅れるから退いて欲しい
宇髄「マジで頼むよA。お前だけが頼りなんだ」
「だって壁壊したのは先生ですよね?」
宇髄「次やったらタダじゃおかねぇって言われた」
「じゃあ何で壊したんですか」
宇髄「芸術は爆発するもんなんだよ」
「宇髄先生は一度、ちゃんと校長先生に怒られたほうがいいと思います」
宇髄「そこをなんとか!!ぶっちゃけ俺もう、後がねぇんだよ」
「もう。今回だけですからね」
宇髄「よし!じゃあ行くぞ!!」
「え、今から!?」
宇髄「善は急げって言うだろ」
すぐさま校長室に連れて行かれた
校長先生は冷たい目で宇髄先生を見てはため息をついた
あまね「修理費さえ出せば何度壊してもいいと思ってるわではありませんよね?」
めちゃくちゃ正論言われてる
正論すぎて宇髄先生が黙り込んでしまった
どうやってフォローしたらいいんだろ
宇髄先生は週に一度のペースで必ず美術室を爆破するからな
絶対に壊さないって約束自体が無意味
あまね「今回はAさんに免じて許しますが、次はないですよ?」
「それじゃあ私、授業がありますので失礼します」
あまね「Aさん。先生には私から呼び出されたと言えば遅刻扱いにはされませんから」
「私を連れ出したのは宇随先生ですよ?」
あまね「宇随先生より私のほうが先生も納得してくれるでしょう?」
なるほど。一理ある
ではお言葉に甘えて、今回は校長先生にお呼ばれしたということで
授業に遅れはしたけど、遅刻扱いにならなかった
それは良かったんだけど、私は最初から授業を受けたい
ノート借りようとすると、なぜか空気がピリつくし
学校生活で一番辛いと感じるのが昼休み
誰も私とご飯を食べてくれない
なのでいつも購買でパンを一つ買って、素早く食べ終えて図書室で時間を潰す
たまに先生に呼び出される
友達はいっぱいいるんだよ?
なのに何でだろうね
実は嫌われてたりするのかな
自分で思ってかなり凹んだ
私もみんなみたいにワイワイ楽しくご飯食べたい
朝音「お姉ちゃん。もう探したよ」
「どうしたの。高等部まで来て」
朝音は中等部に通う妹
小学生の
手がかかるけど可愛い弟妹
朝音「今日ね。いつもの患者さん来るから早く帰ってきてだって」
「あー、あの人ね。ん、分かった」
何であの人、うちみたいな町の診療所に来るんだろ
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作者名:まゆ | 作成日時:2022年8月3日 8時