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よもや話を報告に ページ6

自分の身に起きている
この信じられない話に
頭がついて行けないんですけど…。


「煉獄さん…これがまさしく
よもや、よもや…だね。」



おばあちゃんとの話を終えて
自分の部屋のベッドに横になった。

頭の中が混乱しすぎて
何かボーッとする。

考えなきゃいけないけど
何を考えなきゃいけないのかも
分からない。



「お母さん…お母さんはこの事知ってたの?
明日会いに行っていい?」


ポツリとつぶやいて
私は考えるのをやめた。









「おばあちゃん、おはよ!」


「Aちゃん、おはよう。
お母さんとこに行ってくるの?」

「え!? 何で分かるの?」

ビックリして聴くと、おばあちゃんは笑いながら
「そりゃあ、分かるよ。
だっておばあちゃんだもの。
気をつけて行くんだよ。お母さんによろしくね。」



お母さんが眠ってる隣の市までは
いつも電車に乗って行く。

昔から何かあると、お母さんに会いに行く。




「お母さん、また来ちゃった。
昨日ね、おばあちゃんから信じられない話を
聞いたの。 お母さんは祖先が鬼殺隊って
知ってた?」

その後、由佳と映画を見に行って
凄く泣いてしまったこと、
アニメの中の煉獄さんをカッコいいなと思ったこと、
助けてあげたいと思ったことを話した。



お母さんが眠ってるこの場所は
少し高台にあって、とても見晴らしがいい。

春になると桜が満開に咲くし
秋には紅葉も綺麗だ。

お母さんはお父さんと結婚して牧野姓になった。
でもお母さんは牧野家のお墓ではなく
虹林家のお墓の隣で眠ってる。

駆け落ち状態で結婚した両親。

私が産まれて和解はしたけど
お母さんは凄くお父さんっ子だったらしく
おじいちゃんが眠る虹林家のお墓に
一緒に入れてあげたいとお父さんが
お願いしたらしい。

でもおばあちゃんから、そしたら
お父さんと一緒になれないでしょと言われ
悩んだ挙句、この形にしたらしい。




「お母さん…私が柱になってたら
煉獄さん助けてあげれたのかな。」

映画を思い出して、また胸が熱くなり
涙が出てきた。

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作者名: | 作成日時:2020年12月25日 6時

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