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始まり 陸 ページ50

「フンッ! つまらん。
あんな奴に教えを乞うても何も変わらん。
出来ん奴から学んだところで
お前もつまらん奴なだけだ。」


つまらん、つまらんって
杏寿郎くんが、千くんがどんな想いで
いるのか知ろうともせずに!!

昔から頑張ってる人の足を
引っ張る人が大嫌いたった。

大好きな人のお父さんだけど
ホントはこんな人じゃないだろうけど
冷静になろうと思ってたのに
私の何かがプチッと切れた。


「私はつまらん人間です!
私の事はどう思われても、どうぞご自由に!

でもっ!!杏寿郎さんは貴方と瑠火さんの
宝物ですよ? もちろん千くんも!
貴方が大切に想っていた瑠火さんが
大切に育て、愛した子供達です。
何で一番愛して信じて守って
あげなきゃいけない貴方が
そんな風に言うんですか!?
これじゃあ杏寿郎くんが可哀想…ッ」


私が突然大きな声で
しかも後半泣きながら抗議したのが
驚いたように、布団から起き上がると
こちらを見た。


「う、うるさい!
どこの誰か知らんが、お前に何が
わかる!」

「うぅ…分かりませんよ!
貴方の事なんて!
でも杏寿郎くん、ック…千くんや
瑠火さん…何より…あ、貴方自身のために
もっと自分を信じてあげて下さいっ!」

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作者名: | 作成日時:2020年12月25日 6時

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