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始まり 壱 ページ46

「…いやっ!」

ガバッと起きて目が覚めた。


…夢。

昨日の夜、カナエさんの事を
考えてたから、あの最後のシーンが
夢に出てきた。
しかも私もあの場にいて
しのぶちゃんに抱かれて
息を引き取る瞬間の夢。



外はまだ薄暗い。
布団をたたみ、着替えると
台所に向かった。

煉獄さんは帰ってきたのかな。

少し遠回りして玄関まで行くが
履き物がまだなかった。


「朝ご飯は何を作ろう。」

千くんから食材は勝手に使っていいと
言われていた。

「とりあえず、ご飯炊いて
さつまいものお味噌汁はマストかな。」

襷掛けをすると取り掛かる。


「やっぱりお金持ちなんだろうな。」
恐らくこの時代には一般家庭には
並ばない食材や調理器具も揃っている。

居候させてもらってるけど
ここにタダで住まわせてもらうのも
心苦しいし、バイトでもしようかな。

ってかこの時代にバイトって
ワードあるのかな。




ご飯を作る時間は好きだった。
献立を決めてパズルのように
工程を組み立てたら後は手を動かすだけ。

その間も考え事に集中できる。




この前は醤油を入れた卵焼きだったな。
お味噌汁に使う出汁で出汁焼き卵に
してみようかな。

あとは牛蒡のきんぴらに…


「おはようございます、Aさん。」

「あ!千くん。おはよう。
勝手に使わせてもらってるよ。
メインを何にしよう迷ってて。」

「メイン?」

「あ、主菜のこと。
さつまいものお味噌汁と金平牛蒡と
卵焼きは考えたんだけど。」

「あ、じゃあこの前いただいた
鰤があります。」

「鰤の照り焼きは?」

「いいですね! 美味しそう!」

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作者名: | 作成日時:2020年12月25日 6時

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