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告白 胡蝶side ページ14

「ご…ごめんなさい。」

鼻をグズグズさせ、まだしゃくり上げている
Aさん。

「大丈夫ですよ。」と背中をさすってあげる。

「涙を出しすぎて枯れてしまうぞ!
ハッハッハ。」



落ち着いてきたAさんの
様子を見て声をかけた。

「Aさん、落ち着きましたか?
体は大丈夫そうですから安心してくださいね。
帰りが遅いから、ご家族が心配しておられますね。」


「うむ、それもそうだ。
A少女は隣町から来たと言っていたな。
俺が家まで送り届けよう。」


「あ! 隣町から来たけど違うんです。
きっと帰っても家はない…」


どういう意味かしら、家出少女なのかしら。


すると煉獄さんが
「どんな話でも聞こう!
話してみてはどうだ?」と声をかけてくれた。




「お話しします。」



煉獄さんの言葉に背中を押された様子で
彼女は話し出した。


彼女はふぅーと息を吐き
これが自分が知っている話だと伝えた。


こんな事が本当にあるなんて…
でも嘘はついていない、それはわかる。


自分の頭の中も整理しなくては。



彼女の不安が手にとるようにわかり
安心させてあげようと口を開いた時

「そうだな、一度お館様に相談した方がいいだろう。
A少女、さぞかし不安であっただろう。
一人でよく我慢したな、えらいぞ。」
と煉獄さんが彼女に声をかけた。


あ!私が先に言おうと思ってたのに!


次の瞬間、煉獄さんは笑顔で
彼女の頭を撫でてあげている。


無意識かしら? ドキドキ
やだ、私蜜璃ちゃんみたいになってるわ。
弟さんみたい思ってるのかしら。


そこで私はあえて
「Aさん、今おいくつですか?」
と質問した。


Aさん、17歳なんだ。
私より一つ下なだけなのね。
幼く見えるから、もっと年下かと思ったわ。


「17となっ?!」


大声でパッと彼女の頭から手を離した
煉獄さんの顔は、さっき抱きつかれてた時くらい
真っ赤だった笑。



笑いたいのを我慢して
これは蜜璃ちゃんに報告しなきゃと
考えていた。

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作者名: | 作成日時:2020年12月25日 6時

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