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俺の屋敷は、京都府の山奥にある。
人里から離れた薄暗い山奥にぽつんと、かなり広めの屋敷だ。
そんな場所だが、意外と迷い人が尋ねてくる。
迷い人を屋敷に招き入れ、食事を出す。そうすると大体「お礼をさせてくれ」と言ってくる。そうすると決まって、俺はこう言う。
『あなたの絵を描かせてください。』
ぽかん、と口を開けるが、すぐに「喜んで!」と返事を貰う。
絵を書いている、奥の部屋の襖を開けると今までの作品が飾られている。その部屋に案内し、【作品作り】を行う。
完成したら絵を描いて、終わったら食事をする。
これが、俺の毎日の過ごし方である。鬼になって200年、ほぼ毎日同じように過ごしているが、未だに俺の首は斬られていない。
最近だと、50年ほど前かな、、、柱を名乗る鬼殺隊員が訪れたが、彼も良い作品になってくれた。
あとは80年ほど前。100人程の鬼殺隊員による襲撃にあった。当時ほど、胸が高鳴った日はない。
とても、大きな素晴らしい作品ができたのだ。筆が止まらなかったのを覚えている。
あれ以降屋敷は転々としているが、ここはまだバレていないようだ。屋敷も広いし、気に入っている。
懐かしいなぁ、と絵を眺めながら思い出していると、ガラガラ と屋敷の戸を開ける音と同時に「あの、、、」と人の声が聞こえた。
扉へ向かうと、夫婦だろうか男女2人が困った顔で立っていた。俺の姿を確認すると、ほっと安堵した様子で「すみませんが、迷ってしまって。今晩泊まらせていただいても良いでしょうか、、、?」と言った。
『ふふ、もちろんですよ。
さあどうぞ中へ、食事を用意します。』
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評価 お気に入りありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
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胡蝶有希(プロフ) - 完結おめでとうございます!!この作品大好きで、何度も読んでました!!また何かの作品でお会いできることを楽しみに待っております!!お疲れさまでした!!(^^) (6月7日 10時) (レス) @page25 id: 90be65bd07 (このIDを非表示/違反報告)
こけこっこー - 鬼滅と男主って最強じゃぁないっすか…しかも夢主超好み…更新待ってます!! (6月3日 22時) (レス) id: ad3ffaf6ef (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみにしてます✨ (2023年4月29日 23時) (レス) @page10 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成瀬 | 作成日時:2023年2月5日 18時