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玉壺とは、仲が良い方だと思う。
彼の " 作品 " は俺には無い感性から作られるもので、とても興味深く筆が進むのだ。だからたまに玉壺の元に行き作品を見せてもらっている。
今回も 面白い作品 が見られそうだ、と俺の中の勘が働き、交渉しにいった。
「しかし、無惨様は、、、」
『大丈夫、俺は眺めているだけだから。
久しぶりに玉壺の作品見たいんだよ〜、最後にみたのは10年前かな?
ね、いいでしょ!』
壺から顔を覗かせる玉壺を、見下ろしながら言うが、玉壺はおずおずと黙り込んでいるだけだった。
『、、、ちぇー、わかったよ。
今回は諦めるよ。』
お腹すいたし、と立ち上がると、「またの機会に、、、!!!」という玉壺の声が聞こえた。
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それからまもなくして、なんと黒死牟が俺の屋敷を尋ねてきたのだ。
いつも通り、絵を描いたあと片付けをしていたら、何故か目の前にいた。うげ、と苦い顔をしつつも『な、なに』と声をかけてみる。
「A、、、お前は、何故序列を嫌う、、、
序列の乱れが起こるのは、、、Aが数字を貰わないことも関係している、、、
猗窩座も、気に食わないようだ。」
黒死牟の言葉に顔を顰める。
上弦だが、俺は数字を貰っていない。というのも、序列がどうこうとか、そういうものがすごく嫌いで頑固として貰っていないのだ。
俺は自由に、好きに絵を描ければそれでいいのに。
『嫌だからだよ。何度言えばいいのさ。
黒死牟もいい加減に、、、』
ぼと、と俺の右手が切り落とされるのと同時に、部屋に飾られていた絵が切り刻まれた。
ギュルン、と右手を再生させ黒死牟を睨みつける。
『何。あんたも俺の作品になってもいいんだよ。』
「、、、失礼する。」
ふっと、黒死牟は姿を消した。
辺りに散らばった絵を見回す。どれも古い絵だったからもういいか、と思いながら紙をかき集めた。
そこで、ある事をおもいついた。
『そうだ、新しい絵を描きに行こう。
ふふ、こっそり着いて行ったらバレないよね。玉壺だし!』
"例の情報"を確定させた玉壺と半天狗が向かった場所に、こっそりついて行こうという作戦であった。
真っ白な紙を何枚か手に持ち、早速彼らの元へ向かった。
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胡蝶有希(プロフ) - 完結おめでとうございます!!この作品大好きで、何度も読んでました!!また何かの作品でお会いできることを楽しみに待っております!!お疲れさまでした!!(^^) (6月7日 10時) (レス) @page25 id: 90be65bd07 (このIDを非表示/違反報告)
こけこっこー - 鬼滅と男主って最強じゃぁないっすか…しかも夢主超好み…更新待ってます!! (6月3日 22時) (レス) id: ad3ffaf6ef (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみにしてます✨ (2023年4月29日 23時) (レス) @page10 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成瀬 | 作成日時:2023年2月5日 18時