紅 絵 。 【鬼滅の刃 / 男主】

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【炭治郎side】




「身体が、崩れない、、、！？」





目の前に立ちすくむ、絵描きの鬼の身体。首を斬ったはずなのに、しっかりと二本足で立っている身体は、崩れる気配が無かった。首からの出血は止まっており、右手にはしっかりと筆が握られている。





義勇さんと距離を取りながら警戒していると、ふらふらと鬼の身体が動き出した。





刀を構えつつ、静かに後を追う。





たどり着いたのは、数多くの絵が飾ってある、先程の部屋だった。





鬼の体は部屋の中心で座り込むと、1枚の真っ白の紙に何かを描き出した。





絵描きの鬼からは、相変わらず悲しい香りがした。






残酷な絵を書いていることに許せない反面、どこか寄り添ってあげたい気持ちもあった。






眉を下げ、彼の姿を見つめていた。その時だった。






ぼこぼこと、鬼の首が、再生し始めたのだ。






途端、筆から血気術が飛び出してきた。






「っ、炭治郎！！！！！！！」






義勇さんの、声が脳裏に大きく響き渡った。







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