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50 晴れた気分で ページ5

炭治郎と我妻くんは驚いた顔をした

そんなに私笑えてなかったのか?


「猪突猛進ー!」


すごい勢いで現れてベッドの足元に立ったのは

嘴平くんだった


「起きたのか!なんだあの技!俺にも教えろ!」


「禰夜ちゃん今起きたばっかりなんだぞ!!

少しは静かにしろよ!!」


注意する我妻くんだが


『我妻くんも充分うるさかった』


ははっ と私が笑えば


「んあ? 笑ったぞ!禰夜が笑ったぞ!」


そのまましゃがみこんで肩をガシガシする嘴平くん

嘴平くんってきちんと名前覚えられるんだ

と勝手に感心しつつ


『痛い痛い 嘴平くん 痛いって』


本当にここは暖かいな


「お前が死んだら あいつが悲しむだろうが!

心配させんな!!」


嘴平くんがなんだかまともなこと言ってる…


『ごめんって

あれしたの初めてだから

どうなるかなんてわかんなかったんだ』


「そんなことしたのか!禰夜!」


炭治郎までなんか怒ってるよ

しかたないだろ!


『煉獄さんに死んでほしくなかったし

刀投げる炭治郎もどうかと思うよ

また鋼鐵塚さんに怒られるんだから』


「あ…」


忘れてたな


「禰夜さん!!!」


病室に慌てて入ってきたのは しのぶさんだった


「起きて良かった」


『私はなんともないよ

なんかぶわぁって腕まで凍ってたことは

覚えてるけど』


「バカなんですか あなたは!」


しのぶさん激おこだ…

でも少し安心の匂いがした


『ほら 煉獄さんが…』


「あなたも死んではダメです!」


あなたも…か

私もそんなふうに思われてたのか


蝶屋敷ではよくお世話になってるから

もうしのぶさんもカナヲちゃんも

兄妹みたいなものだった


だからきっと カナエさんのことがあるから…


『生きてるからいいじゃないか』


「それはそうですけど…

起きたらお館様が屋敷に来るようにと」


はぁ と呆れるようにそう言われた

…お館様に?


『え、私なにか悪いことしましたか?』


「違うでしょう」


『…じゃあ 行ってきます

その前にカナヲちゃんに会ってくるよ!』


ふっ と起き上がり走り出そうとすると

肋が少し痛んだけどあまり気にならなかった


「禰夜さん 肋折れてるんですから少し大人しく!

って もう聞こえてませんね」


聞こえてますよ



部屋を出た瞬間にそんなこと言うんだから

さすがに私そこまで速くないです


久々に晴れた気分で走り出した









────


禰夜の髪色が少し変わりましたね…

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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月13日 11時

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