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82 重なる音 ページ37
「"蚯蚓帯"とは上手いこと言うもんだ！」
「ほんと気持ち悪いです ほんとその通りです
天元様に言いつけてやります」
「あたしたちも加勢するから頑張りな猪頭！」
クナイを投げたのは まきをさん と 須磨さん
「誰だ てめェら！！」
『宇髄さんの嫁さんだ』
「アタシ あんまり戦えないですから
期待しないでくださいね」
そう言いながらも素早い動きを見せる須磨さん
それに喝を入れるまきをさん
なんだか面白い二人だ
さてと これで本調子
そろそろ宇髄さんも来るだろうし
──雪の呼吸 壱ノ型 一瀉千里 氷刃・八連──
そして私の呼吸と重なるように
雷の匂いがして
私と交差するように
帯を斬り刻んだ
雷が落ちるような轟音
そしてそれに隠れるようにして響いた轟音
あぁ なんか善逸くんその格好で台無しだ…
まきをさんたちにも珍漢な格好って言われてるし
ちなみに私はずいぶん前から
いつもの隊服に羽織を着ている
そして
ドゴォォォ と響く轟音と
天井が崩れる音
『宇髄さん 派手好きはわかりましたけど
人たくさんいるんですよ！？
少しは加減してください！』
そう
地面に着地していたのは 宇髄さんだった
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作者名：癒姫 | 作成日時：2019年8月13日 11時
