75 探る ページ31
そんなこんなで善子も無事京極屋に引き取られ
二日程 異常はなく
私は宇髄さんとは別行動をしていた
『ちょいと そこの旦那』
街行く人に声をかけては
三つの店のことを探っていた
『ときと屋の須磨って子知らないかしら』
低い身長を靴底で盛り
化粧で見た目年齢はバッチリあげられている
「最近見なくなったな
まあ最近は足抜けする子も
増えてるらしいからなぁ」
『そう』
「あぁでも ここだけの話
ついこの間
京極屋の女将さんが窓から飛び降りたとか
最近は物騒で」
京極屋か
我妻くんのところだ
「ところでねぇちゃん 俺と来ない?」
『あらごめんなさい 私には主人がいるものでして』
「一人じゃないか」
『…聞き分けの悪い人は嫌い』
トスッ
と軽く手刀を入れて
物陰に男を寝かせて 京極屋へと歩き出した
その頃 三人はそれぞれに
宇髄の嫁たちの情報を聞き出していた
そんな中
伊之助は鬼の尻尾を掴みかけていた
気配を感じ取り 追いかけるもまかれてしまう
そして 善逸は
京極屋の花魁 蕨姫 と遭遇していた
あまりにも気性の荒い花魁だった
これまでも何度も京極屋の遊女たちは
その被害を受け 死んだ者も多数だとか
善逸は その花魁から 鬼の音を聞き取っていた
それと同時
鬼からも 鬼殺隊だと気づかれてしまっていた
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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月13日 11時