玖話 ページ10
...A視点...
私たちはすぐに那多蜘蛛山に向かった
山からは何体かの鬼の気配がした
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冨「...」
那多蜘蛛山での被害は思ってた以上に酷かった
辺り一面、死体だらけ
冨岡さんは隊士の亡き姿を見て黙っていた
そんな冨岡さんを見て、しのぶさんは「どなたかお知り合いでもいました?」と声をかけていた
し「Aさん、生存者はいましたか?」
『いえ、此処にはいません』
お館様の言ってた通り、この山に来た鬼殺隊の人たちは殆ど鬼にやられてしまっていた
し「この辺りに生存者はいないようですねぇ...」
しのぶさんはもう一度辺りを見渡しそう呟いた
『知らせでは...新人の癸の隊士が数名、新たに入山したらしいですけど...』
し「そうでしたね...でも、もう死んでるかもしれませんね」
確かにそうだろう...
今の状況を見て癸の隊士が生き延びるのは難しい...
すると今まで黙っていた冨岡さんが口を開いた
冨「行くぞ」
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今日は満月だった
そんな満月の下で私たちは鬼の気配がする方へ走っていた
暗い山の中を月明かりが明るく照らす
綺麗...
し「月が綺麗ですねぇ...」
しのぶさんも同じことを考えたのか、月を眺めながらそう言った
『そうですね』
冨「...」
会話は続かず辺りが静まり返る
『...』
するとまた、しのぶさんが沈黙を破るように口を開いた
し「せっかく一緒の任務なんですから仲良くしましょうよ」
冨「俺は鬼を斬りに来ただけだ」
『...』
そんな私たちを見てしのぶさんは若干呆れながら「つれないですねぇ」と言った
だいぶ奥の方まで来たと思う
し「では、この辺で二手に分かれましょう。私は西から参ります」
冨「承知した」
『私は冨岡さんと同じ方向から行きます」
私がそう言うと、しのぶさんは静かに微笑み「気を付けてくださいね」とだけ言い行ってしまった
私はそのまま冨岡さんの後ろについて行く
さて...十二鬼月は何処にいるのだろう...
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大正コソコソ噂話
Aとしのぶさんは偶に話すぐらいの関係です。Aは怪我をしても蝶屋敷にあまり行かないのでよく注意されているらしいですよ。
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葵羽〜best friend group〜(プロフ) - イラストがすごく綺麗です!お話も面白いし夢主ちゃんも可愛いです!この作品に出会えて本当によかったです!(* ´ ▽ ` *)応援しております!頑張ってください! (2020年6月3日 22時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
焔(プロフ) - ぺるさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!イラストの方も楽しみにしててください! (2020年6月2日 11時) (レス) id: 023d687807 (このIDを非表示/違反報告)
焔(プロフ) - ブラックキャット0626号さん» コメントありがとうございます!これからもイラストもお話も頑張るので楽しみに待っててください! (2020年6月2日 11時) (レス) id: 023d687807 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - イラストが上手すぎます…しのぶさんと夢主が喋ってる感じのがとくにかわいかったです! (2020年5月29日 18時) (レス) id: 99e12d5a0b (このIDを非表示/違反報告)
ブラックキャット0626号 - イラストも、お話も好きです!!更新頑張ってください! (2020年5月28日 18時) (レス) id: 670fb2d290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焔 | 作成日時:2020年4月20日 16時