鬼の瞳隠して人の瞳隠さず

拾話 ページ11

...A視点...


だんだんと鬼の気配が強くなってきた







もうすぐ近くにいるのかもしれない







すると、ドガァッと大きな音が聞こえてきた






『冨岡さん』



冨「分かってる」





木と木の間をすり抜け音の聞こえた方へ向かう





『！』







そこには巨大な鬼が猪の被り物をしている少年の首元を握りしめていた





猪の被り物をした少年はゴフッと吐血してしまった







『冨岡さん、私が手足を斬り落とします」




冨「分かった。その後俺が首を斬る」






冨岡さんからの返事を聞いてから、一気に加速し鬼との距離を縮める






足に力を入れ木を踏み台にして踏み出した






＜鬼の呼吸 弐ノ型 百鬼夜行＞







鬼の間合いに入り一気に刀を振り下ろす








すると、ドンッという音と共に左腕と左足が斬り落とされる





握り潰されかけていた猪の被り物をした少年も、左腕と一緒に音を立てて落ちていた









片手片足を失いバランスが崩れかけているところで冨岡さんが鬼に向かって突っ込んだ








＜水の呼吸 肆ノ型 打ち塩＞







冨岡さんが首を斬り、鬼は塵となって消えていった





カチャンッと私と冨岡さんは刀を鞘に収める



この鬼は十二鬼月ではなかった



どうやら此処にはいないようだ...






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...伊之助視点...






デケェ鬼に首元を掴まれた



頸を斬り落とそうするが全然刃が動かねぇ








それに腕の力が強まっていきやがる...





その時、後ろに紐が付いてる羽織を着ている女がいきなり鬼の腕と足を斬った





何だ？斬ったのか？あの女が？







後ろに紐が付いてる羽織を着ている女は振り向くと俺のこと見た





次の瞬間、今度は変な柄の羽織の男が健太郎と同じような技で鬼の首を斬りやがった






すげぇ





格が違う。一太刀の威力が違う。天地ほど差がある





あの化け物を豆腐みたいに斬っちまった



最初にあの女が手足を斬って、再生する前にあの男が素早く鬼の首を斬る




すげぇすげぇすげぇ！






なんだコイツら！！



わくわくが止まらねぇぞオイ！！




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大正コソコソ作者話

劇場版 無限列車編が楽しみ

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