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104 頚は落ちる ページ11

「アンタがアタシの頚を斬るより早く

アタシがアンタを細切れにするわ!!

よ…」


吠える堕姫は驚愕した

無数の帯は一瞬にして斬り裂かれていた


そこにいたのは 伊之助 だった


「俺の体の柔らかさを見くびんじゃね゙え゙

内臓の位置をズラすなんて

お茶の子さいさいだぜ!!

険しい山で育った俺には毒も゙効かね゙え゙!!

それにな゙あ゙ こっちには雪柱がいるんだよお゙!」


そんなことを言いながらも ゴフンッ と

被り物越しに血を吐く


そして 刃を頚に振るう


伊之助と善逸 三本の刀は斬り裂こうと振るわれる


「「アアアアアアア!!」」「ガアア゙アア゙ア゙」


炭治郎 伊之助 善逸 三人の咆哮が重なる


「お兄ちゃん何とかして

お兄ちゃん!」


堕姫の声は妓夫太郎に届いても


もう遅かった



そして 四本の刀は振り抜かれた


二つの頭が宙を舞う


地に落ちた頭は向かい合うように

妓夫太郎と堕姫は目が合った



宇髄の嫁たちは歓声を上げる


そんな中 ギュル と妓夫太郎の首から何かが這う


その瞬間 禰夜は限界を越える


その額には痣が現れていた

105 最後の力→←103 広がる痣



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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月24日 12時

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