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107 昔と重なる ページ14

『禰豆子の、血鬼術は鬼だけを燃やすんだ

だから 毒だけを燃やしたんだ』


「傷は治らないのでもう動かないでください

御無事で良かったです」


フンっ と威張るように禰豆子は禰夜に撫でらていた


「こんなこと有り得るのかよ 混乱するぜ…

いやいや お前も動くなよ 死ぬぞ」


「腹減った!なんか喰わせろ!!」


急に起き上がった伊之助に禰夜は驚いていた


「伊之助!!」


「あ?てかなんだこれ!

雪か?なんで雪なんか降ってんだよ!」


あぁ それは禰夜の技で…って

禰夜は満身創痍

その手だって


「禰夜!もう動くんじゃない!」


『炭治郎も動くんじゃない』


「ダメだ!俺は頚を探しに行く

まだ安心できない」


『そんな身体じゃ無理だ!』


「おいおい 急に兄弟喧嘩おっぱじめんなよ」


と 宇髄さんに怒られてしまう

そんな中 伊之助は雪を掴んで善逸に投げつけていた


「伊之助!君も動くな!」


どうしてみんなこんなに動くんだ


『あ…』


と何かに気づいたように禰豆子の手を握る禰夜


『禰豆子燃やして』


「は? 禰夜君は毒を受けてないだろう!」


そう言うと同時

ぼっ と禰夜の体は火に包まれていた


そして 首まで広がっていた氷は溶けてゆく

!?

禰夜は人間だ

それにあの技も禰夜のものなのに

どうして溶けるんだ?


『ありがとう 禰豆子』


それでも完全には溶けず

手首辺りまでは残っていた


でも 心なしか 少し呼吸も楽そうになっていた


『炭治郎 知ってるか?

私の前世は鬼なんだ

禰豆子 兄ちゃん背負えるか?』


「「は!?」」「あ?」「えっ?」


サラッと爆弾発言をした禰夜に驚き

宇髄さんと声が重なり

伊之助と善逸も驚く


その途端 俺は禰豆子に背負われていた



『宇髄さん それじゃあと一仕事してきます』


「おい!」



そんな声も無視して禰夜は駆け出した


それに禰豆子は着いていく


禰夜に着いていくこの光景が昔を思い出させた









(炭治郎sideでした)

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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月24日 12時

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