42話 ページ44
『実弥さん外で待ってたんですよね?寒くないですか?』
不「あぁ、大丈夫だァ。」
手を触ってみたらやっぱり冷たかった。どれだけの時間外にいたのだろう...
『手、冷たいですよ。どれだけ外にいたのですか?』
不「二時間くらいだなァ。」
『すみません、お待たせしてしまって。』
不「俺が好きで待ってたしなァ。」
そういうと実弥さんが私を抱きしめた。ふわりと彼のにおいに包まれる。
そう、ここが私が一番幸せを感じる場所。
不「そのまま、俺の話聞いてくれ。」
『...はい。』
不「Aはまだ十九だし、二十超えないと結婚を考えないと言っていたからずっと言うのに迷ってたァ。でもな、俺はそれまで待てそうにねぇや。」
俺と結婚してくださいと彼から指輪を差し出された。
これあれだ。結婚指輪...いつ測ったのかな?
頬に涙がこぼれた。
不「やっぱりだめかァ?」
『違う、そうじゃないの。嬉しくて...』
私でよければこれからもずっと隣にいさせてください。
私がそう言うと実弥さんはニカッと笑って一生とは約束出来ねぇけど、俺がいる間はお前をしっかり守ってやんよって。
なんだか彼らしい。
幸せのかたち...ここにありました。
終
68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/
作成日時:2020年8月2日 17時