、42 ページ11
、
、
炭治郎くんは、無事に人間に戻ることが出来た。
俺はあの後すぐに意識を失ってしまったため、その話を聞いたのは3日後だった。
ぺこぺこと頭を下げる炭治郎くんを前にし、優しく微笑みかけた。
「____今思えば、君が鬼殺隊にきてから始まっていたのかもね、この戦いは。
本当にお疲れ様、そしてありがとう。」
「はい!!Aさんも、お疲れ様でした、、!」
彼の素敵な笑顔と、妹のかわいらしい笑顔をみて、ほっと息をついた。
、
それから、3ヶ月後。
桜が満開に咲き誇るこの日。最後の柱合会議が行われていた。
「来てくれてありがとう。
今日が最後の柱合会議だ。
実弥、義勇、A。
柱は三人だけになってしまったね。ほかの子供たちも大勢いなくなってしまった。けれど私たちは鬼を滅ぼすことができた。
鬼殺隊は今日で解散する。」
優しく微笑むお館様の口から出た言葉に、
「「「御意。」」」
三人でしっかりと返事をする。
「長きに渡り身命を賭して、世の為人の為に戦って戴き尽くして戴いたこと、
産屋敷家一族一同、心より感謝申し上げます。」
「顔を上げてくださいませ!」
「礼など必要ございません、鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは、産屋敷家の尽力が第一。」
お館様が頭を下げ、お礼を述べられた。実弥と義勇は身を乗り出して言葉を紡ぐ。
「輝利哉様が立派に務めを果たされたこと、御父上含めた産屋敷家御先祖の皆様も、誇りに思って居られることでしょう。」
俺も優しく言うと、お館様は大きな瞳から涙をながし、「ありがとうございますっ、」と言った。
涙を流すお館様たちをみつめながら、俺たち三人は目を合わせて微笑みあった。
、
、
430人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まし(プロフ) - 素敵な物語でした!! (2022年6月16日 1時) (レス) id: f16da9e902 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 腐腐腐さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります(*´˘`*) (2021年10月8日 10時) (レス) id: a57550cc67 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです!続き楽しみに待ってます! (2021年10月6日 18時) (レス) @page1 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:成瀬 | 作成日時:2021年10月5日 0時