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44 女 ページ5

不死川実弥side




『…は?何言ってんだァ、テメェ』




俺に頸を斬れってか?

意味がわからない上に何で俺なんだよ。






しのぶ「…Aさん、それはあまりにも酷い頼みなのでは」



胡蝶がそういうと、雪代は机の上にあったハサミを手に取り、自分の心臓に突き立てた。




A「がはっ!!」

『おい!!何してんだァ!?』

しのぶ「Aさん!」



ドバドバと溢れ始める血を手で押さえながら、倒れてくる雪代を抱きとめる。


腕の中の雪代は吐血しながら、狂ったように笑い、俺を見上げた。


その瞳には涙が浮かび、苦しそうに眉は潜められている。



A「ほら、死なないんですよ?…人間じゃない!あなた達鬼殺隊が憎くて斬り殺してきた鬼なんですよ、俺は!!」

しのぶ「Aさん、落ち着いてください!!止血をしなければ…!」

A「殺して…お願いだから…殺してください……」




縋り付くように、俺に泣きつく雪代は、まるで子どもが頼み込むような言い方をする。



あれ、買って。



と同じような。




『…お館様と話してこい。それから決める』

しのぶ「不死川さん!?あなた、何を!」

『胡蝶、コイツに新しい服を渡してやってくれ。俺がお館様のところへ連れて行く』

しのぶ「…わかりました」



俺で井戸で、手についた血を洗い落とすために病室を出る。

そして手を洗い終えて、病室に入り、目を見開く。



『……………は?』

A「しのぶさん、これ、どうやって着れば……え、し、不死川さん……」



男にあるはずのないものが、包帯の隙間から見える。

それ、む…。



『はぁぁぁぁぁあ!?て、テメェ女ぁぁぁぁあ!?』

A「うわぁぁぁぁあ!!し、不死川さんの変態!!スケベ!!最低!!!!出ていってくださいぃぃぃ!!」




雪代は 女 だった。

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ななな(プロフ) - はじめまして!煉獄さん好きでこちらにたどり着きました!不死川さんかっこいい!現世の前の最後の所で煉獄さん出てきて熱くなりました。ありがとうございます!素敵なお話が読めて感動しました。 (2020年12月18日 20時) (レス) id: 2b8106d85d (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ - 最後感動して涙が…うぅ…!とても面白かったです! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 016e27544d (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!まだそれは考えてないので、機会があれば是非笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます笑でも普通の人間です笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え?なにこれ!鬼滅学園編見たくなってくる(°д°) (2020年6月19日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiba | 作成日時:2020年6月4日 18時

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