43 羞恥心 ページ4
しのぶ「Aさん、そんなに丸まっていても起こった出来事は変わりませんよ?…早く出てきた方がいいですよ、不死川さん、今にもキレそうです」
実弥「おい、雪代。出てこいやァ…別にテメェが俺の首を舐めまわした挙句に耳に噛みついたとか、誰にも言わねェからよォ」
『い、言わなくともみんな見てました!!』
ガバッと布団から顔を出した瞬間、顔を不死川さんにつかまれる。
あ、しまった。
実弥「雪代、出てこい」
『……』
渋々布団から出て、座りなおる。
そして、恐る恐る顔をあげると不死川さんと目が合う。
実弥「…大丈夫か?体はどうだァ」
『大丈夫です。目見えますし、腕も動きます…』
しのぶ「日光はどうですか?忌々しいとか…」
『いえ、全く。人間だった頃と変わらないかと』
実弥「人間だろ、テメェは」
『……いいえ、違いますよ。俺は、鬼です』
実弥「…」
『…しのぶさん、少し行きたいところがあります』
しのぶ「…お館様のところですか」
私は静かに頷く。
『…水の呼吸を使う一門から鬼が出た、となれば鱗滝さんが腹を切るはず。俺はその前にお館様に話をしに行きます。それで、全てが済んだら…』
しのぶ「…Aさん、まさか」
不死川さんの手を取り、私は自分の首に当てる。
驚いたように目を見開いた不死川さんは、まさか、と口を開いた。
『…不死川さん、俺の頸を斬ってください』
440人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななな(プロフ) - はじめまして!煉獄さん好きでこちらにたどり着きました!不死川さんかっこいい!現世の前の最後の所で煉獄さん出てきて熱くなりました。ありがとうございます!素敵なお話が読めて感動しました。 (2020年12月18日 20時) (レス) id: 2b8106d85d (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ - 最後感動して涙が…うぅ…!とても面白かったです! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 016e27544d (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!まだそれは考えてないので、機会があれば是非笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます笑でも普通の人間です笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え?なにこれ!鬼滅学園編見たくなってくる(°д°) (2020年6月19日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shiba | 作成日時:2020年6月4日 18時