お前、自分が可愛いって知ってんのか？【鬼滅の刃】

67 恋人 ページ28

錆兎「……は？今なんて言った？」

『ん？今日は実弥さんと街に行ってくるね、て』

錆兎「実弥さん？…そうやって呼んでたか？」

『え？恋人だから、名前で呼んでもおかしくないでしょ？』

錆兎「…は？こ、恋人！？誰と！」

『実弥さん』





そういうと、錆兎さんは膝から崩れ落ちて動かなくなってしまった。


…え？






『ってことがあって。何があったんですかね、錆兎さん』

実弥「フッ…そうだろうよ、大事な妹が俺みたいな野郎にとられたんだからな」

『俺みたいなって…実弥さんは私にもったいないくらい良い人です！強いし優しいし、料理もできるし！』

実弥「…ほ、褒めすぎだろ」

『わっ！』




照れ隠しなのか、わしゃわしゃと頭を撫でられる。



私たち今、街へと来ている。



いわゆる逢引というやつだ。




髪の隙間から実弥さんを見上げるとやっぱり顔は真っ赤で。



それがたまらなく可愛い。






「…Aさん？Aさんですよね？」



声をかけられて、振り返ると炭治郎が立っていた。




『わあぁぁあ！炭治郎！！おかえり！！』

炭治郎「わっ！Aさん！ただいまです！お買い物ですか？」

『あ、実はね』



炭治郎に抱きついていると、べりっと実弥さんに引き剥がされる。




実弥「…俺のに触れていいって誰が許可したァ？」

炭治郎「…え。えぇぇぇえ！？ま、まさか、Aさん！不死川さんと！？」

『うん！』




というと、炭治郎も膝から崩れ落ちた。



炭治郎「Aさんは俺が大人になったら嫁にもらおうと」

実弥「あ？」

炭治郎「…何でもないです」

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