62 ありがとう ページ23
不死川玄弥side
A「はい、玄弥、これ好きだよね?あと、これも」
『あ、ありがとうA。でももういいよ?こんなに食べれないし…』
…それに。
チラッと兄貴を見ると、凄い形相で俺を見ているのだ。
殺気がひしひしと伝わってくる。
実弥「A。それくれ」
A「はい、どうぞ、あーん」
は?
実弥「…むぐむぐ」
は?
兄貴は当たり前かのようにAに、食べさせてもらいもぐもぐとしている。
そして口の物が無くなったら、あ、と口を開け、またAに食べ物を入れてもらっている。
……この2人ってそう言う!?
『あ、のさ…A、その、兄貴とはどういう…』
実弥「兄貴ィ?俺はテメェの」
A「あー私が勝手に懐いてるだけ、かな?不死川さん優しいから、私に付き合ってくれてるだけだよ」
実弥「……だとよ」
『そ、そうなんだ…』
不服そうな兄貴が少しだけ可愛く見えてしまい、ふふ、と笑いが漏れる。
それを見た兄貴は驚いたように目を見開いた後、ジロリと目を細めた。
実弥「…何笑ってんだ」
『あ、いえ…その』
A「可愛いでしょ、不死川さん」
『…っ!』
実弥「ばっ、Aテメェ!また、可愛いとか言いやがって!!」
A「わぁぁぁあ!ゲン助けて!」
『うわ!A!?急に、だ、抱きつかないでくれ!!』
実弥「あ、こら、A!!」
あ…兄貴笑ってる。
昔と変わらない笑顔だ。
そうか…兄貴がこんなに笑うのは、Aのおかげなのか。
つくづく、Aには感謝しかないな。
ありがとう、A。
俺を見つけてくれて、ありがとう。
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ななな(プロフ) - はじめまして!煉獄さん好きでこちらにたどり着きました!不死川さんかっこいい!現世の前の最後の所で煉獄さん出てきて熱くなりました。ありがとうございます!素敵なお話が読めて感動しました。 (2020年12月18日 20時) (レス) id: 2b8106d85d (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ - 最後感動して涙が…うぅ…!とても面白かったです! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 016e27544d (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!まだそれは考えてないので、機会があれば是非笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます笑でも普通の人間です笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え?なにこれ!鬼滅学園編見たくなってくる(°д°) (2020年6月19日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiba | 作成日時:2020年6月4日 18時