検索窓
今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:165,397 hit

62 ありがとう ページ23

不死川玄弥side



A「はい、玄弥、これ好きだよね?あと、これも」

『あ、ありがとうA。でももういいよ?こんなに食べれないし…』




…それに。
チラッと兄貴を見ると、凄い形相で俺を見ているのだ。

殺気がひしひしと伝わってくる。




実弥「A。それくれ」

A「はい、どうぞ、あーん」





は?


 


実弥「…むぐむぐ」






は?


兄貴は当たり前かのようにAに、食べさせてもらいもぐもぐとしている。


そして口の物が無くなったら、あ、と口を開け、またAに食べ物を入れてもらっている。




……この2人ってそう言う!?



『あ、のさ…A、その、兄貴とはどういう…』

実弥「兄貴ィ?俺はテメェの」

A「あー私が勝手に懐いてるだけ、かな?不死川さん優しいから、私に付き合ってくれてるだけだよ」

実弥「……だとよ」

『そ、そうなんだ…』




不服そうな兄貴が少しだけ可愛く見えてしまい、ふふ、と笑いが漏れる。


それを見た兄貴は驚いたように目を見開いた後、ジロリと目を細めた。


実弥「…何笑ってんだ」

『あ、いえ…その』

A「可愛いでしょ、不死川さん」

『…っ!』

実弥「ばっ、Aテメェ!また、可愛いとか言いやがって!!」

A「わぁぁぁあ!ゲン助けて!」

『うわ!A!?急に、だ、抱きつかないでくれ!!』

実弥「あ、こら、A!!」







あ…兄貴笑ってる。


昔と変わらない笑顔だ。





そうか…兄貴がこんなに笑うのは、Aのおかげなのか。


つくづく、Aには感謝しかないな。







ありがとう、A。






俺を見つけてくれて、ありがとう。

63 愛とは→←61 カツ丼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (218 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
440人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ななな(プロフ) - はじめまして!煉獄さん好きでこちらにたどり着きました!不死川さんかっこいい!現世の前の最後の所で煉獄さん出てきて熱くなりました。ありがとうございます!素敵なお話が読めて感動しました。 (2020年12月18日 20時) (レス) id: 2b8106d85d (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ - 最後感動して涙が…うぅ…!とても面白かったです! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 016e27544d (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!まだそれは考えてないので、機会があれば是非笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます笑でも普通の人間です笑 (2020年6月21日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え?なにこれ!鬼滅学園編見たくなってくる(°д°) (2020年6月19日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shiba | 作成日時:2020年6月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。