お前、自分が可愛いって知ってんのか？【鬼滅の刃】

56 知らないこと ページ17

不死川玄弥side




『……は？女？』

A「うん。でもよくわかったね、玄弥。滅多に人にバレたことないのに」



そう言うAは、にこにこと笑いながら悲鳴嶼さんが切ってくれた林檎を口に放り込んだ。




俺は、冗談で、お前女だろ、細すぎ、と言った。

すると、Aは、うん、女だよ、と淡々と告げたのだ。





は？どう言うことだ？

俺が稽古したり、滝行したり、一緒に飯食ったりしてたのは、女だったのか！？


てか、俺、さっきもこいつの事…抱きしめて……。



A「玄弥ぁ？なにぼーっとしてんの？早く食べないと、私が全部食べちゃうよ？」

『は？何言ってんだ、俺も食う！…てか、一人称変えんのかよ！』

A「だって、玄弥にバレちゃったし」

『それは…』



よく見ると女だな、と思うと、顔に熱が集中する。


なんだこれ、熱い。



A「玄弥」

『何だ…むぐっ！？』



名前を呼ばれAの方を見ると、口に林檎を突っ込まれる。



A「性別なんて関係ねぇ、だろ？」

『…何だよそれ。俺の真似？』

A「我ながら似てると思うなぁ」

『似てねぇよ！！』

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