お前、自分が可愛いって知ってんのか？【鬼滅の刃】

54 匂い ページ15

玄弥との稽古を終えて、帰宅する前に蝶屋敷へと寄った。




『しのぶさん、定期検診にきまし』

しのぶ「あら、Aさん…て、なんです？その顔は」

『…藤の花ってこんな匂いキツかったかな』

しのぶ「……え？」




私は診察椅子に座り、鼻をつまむ。

藤の花が部屋に充満していることから、しのぶさんが毒の調合をしていたのは分かる。



だがこんなにも、鼻につく匂いだっただろうか。




しのぶ「…体温や脈拍に異常もなさそうですね。視覚や聴覚も、味覚も大丈夫そうですね…問題は鼻…ですかね？」

『藤の花…好きな匂いだったのにな。なんか、じわじわと鬼化してるのを実感します』

しのぶ「Aさん…あ、不死川さんが、もうすぐ戻られるそうですよ」

『本当ですか！？いつ！？』

しのぶ「確か明後日かと」




そうなんだ…帰ってくるんだ…。


そう思うと嬉しくてついついにやけてしまう。


おはぎたくさん買ってあげよう！
あ、ゲンのことも紹介して…！！



しのぶ「…Aさんは、本当に不死川さんが大好きですね」

『はい！大好きですよ？』

しのぶ「…そう言う意味ではないのですが。……まぁAさんですもんね」

『？』

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