お前、自分が可愛いって知ってんのか？【鬼滅の刃】

52 良き相手 ページ13

悲鳴嶼行冥side



A「ゲンー！！おーきーろーっ！！」

玄弥「んあ…？何だ、ユキか…俺はまだ寝る」

A「だぁぁあ！何で！？いい天気だぞ！？いい滝行日和！」

玄弥「あ、テメ、ひっ、ひっぱんな！見える！！」

A「早く行こう！早く！！」

玄弥「わぁったよ！分かったから、ひっぱんなって！」



朝から元気な声が屋敷中に響き渡る。

また、雪代が来たようだ。



稽古をつけてください！とやってきてから約3日。

雪代は毎日ここに来て、玄弥と2人で稽古をしている。

2人はあっという間に仲良くなったようで、それはそれは楽しそうな声が聞こえてくる。



A「あ、悲鳴嶼さん！おはようございます！今日もゲン、借りていきますね！」

『嗚呼…怪我のないように』

A「分かってますよ！善処します！」



私の手をギュッと握った後、雪代は玄弥の元へと走り去る。



玄弥「のわっ！テメェ…急におぶさるなって言ってるだろ！？」

A「ふふ、ゲン、お兄さんみたいだな！」

玄弥「ユキみたいな弟は死んでもいらねェ」

A「なっ！？そんなこというなよ！！」

玄弥「あと、男が、ふふ、って笑うな！前から思ってたけどよ、ユキは女々しい」

A「そ、そんなことないよ！！俺は、立派な男で」

玄弥「み、耳元で喋んな！！」









良かったな、玄弥。



いい友が出来て。





そう思いながら、また私は手を合わせた。

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