#3 鬼殺隊 ページ4
「お前 鬼殺隊に入らんか?」
きさつたい?きさつたい?きさつたいってなんだ
『あのすみません。きさつたいとは何なのでしょう』
「鬼殺隊とは鬼を殺す隊だ」
『え?』
「鬼を殺す隊だ」
『え?』
「理不尽な人を食う鬼から人々を守る非政府組織だ」
『あぁ、はい』
いつの間にか涙も止まっていた
多分この人は言葉が足らない人なんだろうなと本能的に感じた。いや説明は的確なのだけれど何だろう
「それでお前鬼殺隊に入らんか?」
御門さんは茶を飲みまた私と目を合わす
『鬼殺隊、ですか』
「あぁ私は育手と言ってな鬼殺隊となる子を育てているんだ。」
あの化け物、鬼舞辻無惨を殺せるなら殺したい
けど、私にそんな事ができるのか。いやできない
先程も思ったが弟も守れなかったんだ
「失った者は戻らない 己が進むしかないのだ」
その言葉が頭に強く響いた
私はこのままでいいのか
強かったら守れたかもしれない
これからも弱いままでいて後悔するのはもう嫌だ。
『鬼殺隊、なりたい、です』
御門さんは私の肩に手をのせ 「よく言った!」
その日からあの日とは違った地獄が始まった
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作者名:honoka | 作成日時:2019年7月22日 8時