24 瓢箪 ページ26
そしてしばらく一人で鍛錬をした
けれど全然できない
それでも自分を励ましながら 頑張っていた
すると三人がおにぎりを持ってきてくれた
その後ろには禰夜がいた
きよちゃんはカナヲさんの訓練の仕方を教えてくれた
なんだが瓢箪を使うみたい
しかも用意してくれた瓢箪よりはるかに
大きいものを破裂されるらしい…
「禰夜さん やってみてください!」
きよちゃんはそう言って
カナヲさんが破裂させている
大きな瓢箪を禰夜に渡した
『へ?』
なんで?みたいな顔してる
まあそりゃそうか
連れてこられてそんなこと頼まれて
でも何も言わずに瓢箪を咥えた
そして瞬間
ものすごい音を立てて瓢箪が破裂した
「え…」
『これでいいの?』
きよちゃんたちは嬉しそうにニコニコしてる
「禰夜!教えてくれ!」
『…』
なんで目をそらすんだ
「禰夜さん 約束です!」
『わかったよ… でも教えることなんてない
ただ肺を強くして 呼吸を続けるようにするだけ
もっと鍛えるのが1番手っ取り早いよ』
無表情だけど
少しだけ昔の匂いがした
優しい禰夜の匂い
「…わかった!ありがとう」
そして十五日後
だいぶできるようになってきた
焦るな 今はゆっくり
あれからちょこちょこだけど
禰夜は様子を見にきてくれる
声をかけてくれる時もあれば
陰からこっそり覗いてる時もある
やっぱり そこまで変わってない気がする
禰夜も昔みたいに笑ってくれたら…
そんなことを考えていると
しのぶさんに声をかけられ
自分のことを話してくれた
どこか禰夜と同じ匂いがした
→(炭治郎sideです)
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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時