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二人が訓練に来なくなって俺だけが訓練に行き
禰夜は変わらず来ていた
そして負け続けて十日経ってしまった
なんで俺は勝てないのだろう
俺とあの子の何が違う？
禰夜は一年の差があるとしてもだ
まず反射速度が全然違うんだ
俺が万全の状態でも多分負ける
匂いからしてまず違う
柱の人たちに近い匂いがする
「炭治郎さん！」
禰夜に関しては柱と同じような
でも何か足りない感じが…
あとは あの子は目が違う気がする
「炭治郎さん！あのぅ」
振り向くとそこにはきよちゃんたちがいた
「わっ びっくりした ごめん どうした？」
三人はもじもじして黙り込んでしまった
かと思うと
「手拭いを…」
そう言って差し出してくれた
「わぁ ありがとう 助かるよ！優しいねぇ」
そう言うと笑顔になった
「あの 炭治郎さんは全集中の呼吸を
四六時中やっておられますか？」
え？
「…… ん？」
「朝も昼も夜も 寝ている間もずっと
全集中の呼吸をしてますか？」
「……やってないです やったことないです……
そんなことできるの！？」
「はい それができるのとできないのとでは
天地程差が出るそうです」
全集中の呼吸を少し使うだけでもきついんだが…
それを四六時中とか…
「できる方々はすでにいらっしゃいます
柱の皆さんやカナヲさん そして禰夜さんです
頑張ってください」
「そうか…！！ありがとう やってみるよ！！」
「あと…
禰夜さんに教えてもらったらどうですか？」
「え… でも」
「大丈夫です！私たちがなんとかします！」
そんな自信満々で 大丈夫？
「それまでは一人で頑張ってください！」
そう言って去って行ってしまった
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作者名：癒姫 | 作成日時：2019年8月2日 3時
