14 冷たい ページ16
蝶屋敷には善逸と伊之助もいて
俺と禰豆子も加わり
4人はしばらく休暇となっていた
禰夜と話したいこともたくさんあったけど
いつも起きたらすでにいないし
会うこともなくしばらく経った
そんな頃 村田さんがお見舞いに来てくれた
蜘蛛山で出会った鬼殺隊の先輩である
「よっ」
「村田さん!」
村田さんはあの山でのことの報告のため
柱合会議に召喚されていたらしい
「地獄だった… 怖すぎたよ 柱…」
などなど 愚痴をたくさん聞かされた
「そういえば 竈門さんはいないのか?
重症だった上柱合会議前にも
大怪我おったとかなんとか…
まあいないのはいつものことか
ていうかお前どういう関係」
早々と喋る村田さんに一瞬ついていけなくなったが
なんとか理解する
禰夜のこと…だろうか
村田さんが知ってるほどなのか?
「禰夜のこと知ってるんですか?」
「知ってるも何も 1年で甲まで上がったんだぜ
霞柱は例外としても 噂になってたんだよ
普段穏やかっていうか冷徹って感じなのに
鬼の前に立つと豹変するって」
「そう、なんですか… 双子の妹なんです」
「はぁーっ?お前まだ妹いんの!?ずりぃぞ こら!」
静かだと思っていた善逸が
とっさにそうな風に言ってくる
その時 懐かしい匂いがしてくる
この匂いは
「こんにちは」
ニコニコと笑顔で入ってきたのはしのぶさんだった
その横で手を引かれて無表情に立っていたのは禰夜だ
「禰夜…!」
『…そんなに私はおかしいですか』
「ひっ、 そ、そんなことは…」
村田さんは冷や汗をかいて立ち上がった
『勝手に言っててください
私はあなたに興味はありません』
そしてすぐに村田さんは
お邪魔しました… と言って帰っていった
昔はあんな風じゃなかった
「禰夜!」
『は、話しかけないで』
(か、かわいい くそっ 炭治郎め!)←善逸
禰豆子と同じように長かった髪は
肩上まで短くなっている
表情も硬い
どこか 禰夜じゃないみたいに
空気が冷たい
話しかけないで そう言って逃げようとする禰夜を
しのぶさんが止めていた
「禰夜さん もう逃がしませんよ
まだ傷も治りきってないのに
勝手に鬼狩りに行かないでください!」
そんなことしてるのか
『私は!「わかりました そんなに動きたいなら 私にいい考えがあります」
何かを言いかけた禰夜を禰夜を遮って
しのぶさんはそう言ってパチン と手を叩いた
→(炭治郎sideでした)
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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時