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7 決闘 ページ8

「禰夜 この刀使って」


真菰に突然言われ 刀を差し出された


「最終選別に行くんだろう」


錆兎は静かにそう言った


その時なぜか思ったんだ

やっと気づいた


『…二人とも 死んでいるの?』


生きてる匂いがしなかったんだ

真菰は少し驚いたようにして

悲しく笑った


「鬼は強いよ」


真菰はそう言って哀しそうに笑う


「禰夜 俺と勝負をしよう」


錆兎から言われたそれは

いつもの手合わせとは違う気がした

私は わかった と返事をした


でも 錆兎や真菰に教えてもらったままじゃ

錆兎には敵わない

だから 私は真菰から貰った刀身の短い刀を

逆手に持った


真菰は少し驚いたけれどまたすぐに笑って

錆兎も満足げに刀を構えていた


『…少し待って』


私は腰まで伸びていた髪を乱暴に切った


「禰夜?」


真菰は心配そうに私を見ていた


「綺麗な髪だったのに」


そんな風に言ってくれたのは

炭治郎たちと真菰と錆兎だけだった


私の髪は炭治郎みたいに赤みがかった髪だった

だけど 毛先にいくにつれてメッシュで

白藍色があった

髪を肩よりも短く乱暴に切ったとしても

それは変わらず 色が変色していった

瞳は炭治郎と正反対の 凍るような白藍色だった


私は刀を構え直すと


錆兎も構える


合図はいらない



私が地を蹴ったのが合図だった

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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時

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