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32 現実と夢 ページ35
眠り鬼 厭夢 の作った縄は
繋げた者の夢の中に侵入できる特別な力を持つ
人間を脅し その人間たちに
鬼殺隊の隊員たちを殺させてきた
作られる夢は無限に続いているわけではない
夢を見ている者を中心に円形となっている
夢の外側には無意識の領域があり
無意識の領域には "精神の核" が存在していて
これを破壊されると持ち主は廃人になる
少女は煉獄の夢の中に入り込んでいた
そして無意識の領域に達し 精神の核を見つけた
だが 煉獄は動けるはずもない現実で
少女を止めていた
本能的に動いていたのだった
「姉ちゃん たくあんくれよ！」
「こら ダメだってば！」
六太は花子に止めらて怒られている
『いいんだ ほら 花子にもあげる』
そう言ってあげると 嬉しそうに笑う花子
あぁ ずっとこのままここにいたい
…どうしてそんな風に思う
私はここにずっといたはず
なのに…
ううん やめよう
何も考えたくない
だってこれが本当だから
みんな生きてる
それでいい
それで…
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作者名：癒姫 | 作成日時：2019年8月2日 3時
