蛇柱と天柱 弐

胡蝶「捌拾です」 ページ48

あの後私達は一度蝶屋敷へ向かった。


記憶の無い伊黒を屋敷に一人、というわけにはいかないからね。

記憶が戻るまでお願いします、と胡蝶さんに頼んだ。



胡蝶「構いませんが、伊黒さん、どうでした？何か思いだせそうですか？」

伊黒「すみません・・・。結局何も・・・。」

桜田「でっでも、少しずつ思い出して来てるって！」

桜田「この調子で頑張ってみようよ・・・！」


私は励ます。

いや、どちらかというと自分に言い聞かせてる。

私は伊黒を胡蝶さんに任せて蝶屋敷を出た。









――――――翌日。






鴉が飛んできた。


何事かと思ったら



鎹鴉「カァァァ！！！蛇柱、伊黒小芭内、起床と同時に記憶ガ戻ル！！」



・・・だそうだ。


私の重く考えてた時間を返せこの野郎。


あっけなさすぎる。







・・・・あっけなさすぎる。









その後、蝶屋敷に向かった私は小芭内を一発ぶん殴った。

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