蛇柱と天柱 弐

蒼空翔「陸拾肆。」 ページ26

　
　
そう言った直後、玄関の戸が吹き飛びました。



蒼空翔『！！？』


？『少女が居ないんならあなたがたを殺しますねぇっ！』


？『・・・「桜田家」であれば誰でもいい。』


・・・・それから先は殺し合い。


それはそれは長い乱闘。









？『君、鬼だよね？』


空莉『それがどうした！鬼の君に俺を殺すことはできないが
　 俺は日輪刀を持っているから君を殺せる！！』


？『残念だよねぇ。』





―――――――――――――ドスッ





空莉『―――――かはッ。』



後ろから見ていた私が見た光景は






空莉様の腹部が貫かれていた光景。








――――――日輪刀によって。





鬼は空莉様の腹部をその日輪刀でぐちゃぐちゃとかき回しました。


・・・・・・もう意識はありません。


？『自分の日輪刀のお味はいかがで？』


？『あっ、もう応えられませんねぇぇぇッッ！！！
　 アハハハハハハハハハハッッッッッッッ！！！！！』


盗ったのです。元柱の空莉様から。









―――――――――空唆様の怒りが頂点に達しました。









空唆『死ねぇぇぇぇええぇぇえぇぇえぇ！！！！！！！！！！』



？『アハハハハハハハハハハハハハハハいいですねぇいいですねぇぇ！！！
　 もっともっと遊びましょう！！！！！！！』


空唆『ぁああぁぁぁぁああぁあぁぁああぁああぁあああぁぁ！！！！！！！！』


？『嗚呼ァッ！！素敵です！！！素敵ですよぉぉッ！！！その表情ッ！！！』

？『もっともぉぉぉぉぉぉっっと見せてください！！！』








ザシュゥウッ！








吹き飛んだのは、空唆様の右腕でした。





？『久しぶりだ！！楽しいよ桜田さん！！！！
　 久しぶりにこんなにいい気持ちになったよ！！』



？『有難う桜田さん！！！下のお名前聞いてもいいですか！！！？？』



空唆『・・・ゼェ・・・ゼェ・・言う・・・ものか・・・！！！！』



？『どうして！！！？？あぁ、ボクが名乗ってないから！！？？』





？『ボクの名前は籟牙(らいが)！！！！』









？『―――――――――――――上弦の、壱です！！！！！！』






　

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