蛇柱と天柱弐 (ページ14)

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蒼空翔「伍拾伍です！」ページ14

A様は勘違いしていらっしゃる。

私は記憶力には自身があります。

まだ私達が幼かった頃です。

――

A『お父さん！蒼空翔！今日の剣の稽古で叔父さんに
　褒められました！！』

その日は空唆様と私は縁側でお話をしていました。

そこにA様がやって来ました。

空唆『そうか！彼奴が人を褒めるとはなぁ・・・。
　凄いじゃないか。』

そう言って空唆様はA様の頭をくしゃりと撫でました。

空唆様はA様を心から愛しておりました。

陽奈様のこともあって少し過保護なところもあったように感じました。

空莉『吃驚したよ。Aとても筋が良いんだ。
　駄目なところを指摘しただけで上手くなった。』

そこに空莉様がやって来てそうおっしゃいました。

空唆『そろそろ二刀流も覚えてほしいものだなぁ。』

空莉『兄さんの二刀流は少し独特だからまだ駄目だよ。
　一刀流を身につけてからだね。』

そう、空唆様は二刀流で少し独特でした。

空唆様の刀の刃の長さは普通の刀の半分ほどしかありません。

だからいつも舞うように刃を振っておりました。

その姿は美しく、誰もが見とれました。

「天の呼吸は美しい」、そういわれておりました。

A『わたし、父さんの刀かっこいいとおもう！！』

空唆『そうかそうか！！いつか絶対に二刀流の柱にしてやるからな！
　父さんは教えるのが上手いんだ！空莉ほどじゃないがなぁ・・・。』

空莉『実際に強いのは兄さんだけどね。』

そう言ってクスクスと空莉様は笑っておりました。

蒼空翔『私は今から料理を持ってきますね！』

そう、私はお手伝い。家政婦さん達のお手伝いと言ってもいいほど

何にもできませんでしたが桜田家は私にとてもよくしてくれました。

数年後、私は空唆様と空莉様の会話を聞いてしましました。

　

空唆『・・・Aは鬼殺隊にさせない。』

　

―――――え？

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仁です(・ω・)

はい、今回からは蒼空翔による回想になります。

因みに空唆さんの刀の長さは４０㎝くらいです。

そしてまた、ち・な・み・に！

～仁のコソコソ噂話～((オイ

空唆さんは歳の割に若くてよく二十代に間違われるよ(・ω・)

Aちゃんが生まれた当時、二十八歳だったらしいよ(・ω・)

空莉さんは空唆さんの三歳年下らしいよ(・ω・)

身長が全く同じだからよく双子に間違われたよ(・ω・)

　