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第7話 ※ちょいぴんく ページ8

どれくらい時間が経っただろうか。

私の隣では、そんなに仲良くもないクラスメイトがすやすやと寝息を立てている。

「……はぁ……」

初めて入った部屋。

ろくに話したこともない男子。

「……ほんと、なにしてるんだろ…」

罪悪感で胸がいっぱいになる。

フラれたからって。

すぐ別の男子とあんなことやこんなことしちゃうなんて……。


……でも、悔しいけど、すごく気持ちよかった。

初めてだったからかもしれないし、向こうが上手だったのかもしれないけど。

隣をちらっと見ると、普段は風紀委員として真面目に校門に立つ善逸の綺麗な横顔があった。

「……っ!」

顔が火照っていくのがわかって、すぐさま反対方向を向く。

(…こんなにかっこよかったっけ…?)

いや、違う。

きっとまださっきの余韻が残っているだけだ。

そう言い聞かせて私はゆっくりと瞼を閉じた。

_______

「……ふぁ〜ぁ……よく寝た……」

のんびりとあくびをして体を起こす。

「………あっ」

すぐさま自分が裸であることに気がついた。

そういえば、昨日………

「…うわぁあぁあ!」

恥ずかしさで一気に顔が赤くなる。

「ど、どうしよう…!!私あのまま寝ちゃって……どうしたんだっけ………!?」

部屋に善逸の姿はない。

トイレか風呂かと思い、まず最初に服を着ようとベッドから這い出でると、

「…あ」

ミニテーブルに、メモと朝ごはんが置いてあることに気がついた。

『風紀委員の仕事があるので先に学校へ行きます。朝ごはんは食べたら台所に片付けといてください。鍵はポストに入れてください。 我妻善逸』

「…朝ごはんも作ってくれたんだ…」

なんだか申し訳なくなりながら、着替え終わったあと、ラップを剥いで目玉焼きを口にした。




.

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……!!善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い!好き! 続きが楽しみです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます!歪み系いいですよね…!何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…!! こういう歪み系大好きです! 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ!初コメ嬉しい!!笑 ありがとうございます!!(*´∀`*) 励みになります! (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉桜 | 作成日時:2020年4月25日 22時

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