欲望オルタナティブ【我妻善逸】【キメ学】

第47話 ページ48

授業が終わると、カナヲと伊之助がものすごい勢いで話しかけてきた。

「A今日どうしたの…！？」

「勝負してたんだろ！なんで親分に言わねぇんだよ！！」

「伊之助違う！！今は黙ってて！！」

「あぁん！？ってオイ、Aの首なんか色ついてねぇか？？」

「え……ほんとだA、なんか掴まれたみたいな跡……え！？ほんとに何があったの…！？」

説明しようにも2人に圧倒されて口を挟めなかったので、やっと静かになったと思ったら。

跡？

「跡…？そんなのな………いたっ」

首の辺りを触れたら鈍い痛みが走った。

……え？

「ねぇA…！ちゃんと全部説明して…！」

涙目になるカナヲ。

こんなに取り乱した彼女は見たことがなかったので、少し驚く。

「ほんとに何も覚えてなくて……」

「……そっか……そうだ、スマホは？GPS！！」

そうか。

頭いいな、と感心しつつ、私は鞄を漁る。

「……あれ？」

ない。

いつも入れているところにも、他のポケットの中にも。

「スマホが、ない……。」

「え……」

カナヲはみるみる顔が青くなっていく。

「…もしかして……あいつ……！」

カナヲは自分のスマホを取り出したかと思うと、ものすごい形相で指を滑らせた。

私と伊之助はどうしたらいいか分からず、ただ黙ってそれを見つめている。

「……嘘。」

一言、ぽつりと呟いて、カナヲは勢いよく席を立つ。

あまりにも異常なカナヲの姿に私は心配になり声をかけるも、当の本人は聞こえていないようだ。

そのまま彼女が何も言わずに向かった先は炭治郎だった。

2人とも険しい表情で何かを話している。

(……そんなにやばいことが起きてるの、？)

だとしても、なんで私に言ってくれないのだろうか。

私は少し悲しくなり、隣で黙っていた伊之助にちょっかいを出して暇を潰していた。



.

なんかものすごい勢いで
伸びててビビってるのですが……！？
なんかちょっと恥ずかしいですね笑笑
でも嬉しいです！笑
ありがとうございます…！！

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