第23話 ページ24
視界に保健室の天井とカーテンが広がる。
「……あれ？」
「……A…起きた…？」
私の手を握り心配そうに見つめてくるのは、カナヲだった。
「カ、ナヲ……私、どうして…？」
「我妻くんとぶつかった後倒れちゃったの。すごい熱だったんだよ。大丈夫…？」
「そうなんだ…」
熱があったなんて。
全然気が付かなかったけど。
疲れが出ちゃったのかなぁ。
「誰が運んでくれたの…？」
そこが1番気になるところだ。
やっぱり女子とかは体重気になるでしょ←
「…炭治郎…」
「…あ…」
聞いちゃいけないことだったな。
すぐに後悔した。
私達はなんだか気まずくなり、
2人とも黙り込んでしまう。
「……ごめんね、A。」
ふと、カナヲが沈黙を破った。
「っふぇ？」
あまりにも唐突な謝罪に素っ頓狂な声をあげてしまう。
「……私、知ってたよ。Aの気持ち……」
……え。
「それっ、て…」
「ごめんね。知らないふりしてて。…炭治郎が、好きなんでしょ。」
「っ…！」
バレてた。
うまく隠せてると思ってたのに。
「…っ…ごめんっ……私最低なの………本当はAみたいな綺麗な子と一緒にいちゃいけないような人なんだ……」
「か、カナヲ…？」
うまく状況を掴めない私は、泣き出してしまった彼女の背を必死にさする。
「…でもこれは、私から言うべきことじゃないの……ごめん、ほんとにごめんなさい……」
そう言って涙を拭うカナヲは、「そろそろ行くね、ゆっくり休んで」とだけ残して教室へ戻っていってしまった。
ただ保健室を出る間際に、
「全部わかったら、教えて。もう1度ちゃんと謝りたい。」
とだけ告げていった。
私にはカナヲの言っていたことの意味がよくわからなかったけど、なんとなく炭治郎たちと関係があることはわかった。
「…やっぱり私が動かなきゃダメだよね。」
カナヲの流した涙を無駄にしないために。
それに私だってちゃんと知りたい。
このまま曖昧なままでいたくない。
しばらくベッドの上でぼーっとしていたが、珠代先生が戻ってきて「まだ寝ててください」と言われたので体を横にした。
なかなか眠れない1時間はやけに長く感じた。
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莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……！！善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります！ (2020年5月4日 22時) (
レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い！好き！ 続きが楽しみです！！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます！歪み系いいですよね…！何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります！ (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…！！ こういう歪み系大好きです！ 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ！初コメ嬉しい！！笑 ありがとうございます！！(*´∀｀*) 励みになります！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉桜 | 作成日時：2020年4月25日 22時
