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第20話 ページ21

「……ねぇ………ねぇ、」

「……ん?」

「早く起きなよ」

「………えっ!?」

私の頬をペチペチと叩く善逸は、もう制服を着て準備万端になっている。

私は………裸だ。(なんかこのパターンデジャヴ)

「…いやぁあぁあぁ!!!ちょ、でて、出ていってください!!!!」

「出ていけないよ俺の家なんだから」

「じゃあ!!じゃあ!後ろ向くとか!!!なんでそんな平気!!!?」

「禰豆子ちゃんじゃないし」

善逸はそう言いながら私の制服を引っ張り出してきた。

「………」

私は顔を真っ赤にさせながら黙々と制服を着る。

その様子を頬杖しながら見ていた善逸は、

「…なんでそんな恥ずかしがるわけ?昨日はあんなに啼いてたくせに」

「……うるさい」

自分でもよくわからない。

なぜこんなにも善逸に見られてドキドキするのか。

…ていうか

「…風紀委員は?先行くんじゃないの?」

「だってこの前遅刻しそうになってたじゃん」

「う"…」

つまり検査に引っかからないように余裕を持って登校しろと。

「それに荷物全部自分家でしょ」

「………あ」

忘れてた。

昨日はコンビニ帰りに襲われたんだった……

取りに行くのめんどくさ……

「はやく支度しなよ。そっちの家で荷物準備するの手伝ってあげるからさ」

「…はぁい」

私はそそくさと着替えと髪のセットを済ました。
(髪はサラサラだからとかしただけだけど)

「…Aさん家ってどっちだっけ?」

「こっち」

昨日踏切まで追いかけてきたのはなんだったのだろうか。

「あぁ、あれは音だよ」

「音?」

「俺は耳がいいから、その人から聞こえてくる音で誰かとか感情とか読みとれるんだ」

「へぇ……」

便利だな。

なんだか鼻が利く炭治郎を思い出しちゃうけど。

そんな話をしているうちに、私のアパートについた。

「203号室なんだ」

「覚えても意味無いでしょ」

「またいつでも襲いに来れると思って」

「………」

そういうことをスラッと言ってしまうのは本当に直した方が良いと思う。

私は華麗にスルーし部屋のドアを開けた。



.

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……!!善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い!好き! 続きが楽しみです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます!歪み系いいですよね…!何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…!! こういう歪み系大好きです! 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ!初コメ嬉しい!!笑 ありがとうございます!!(*´∀`*) 励みになります! (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉桜 | 作成日時:2020年4月25日 22時

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