検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:39,878 hit

第13話 ページ14

カナヲが階段を上り善逸に説教を始める。

善逸は禰豆子ちゃんの手を握り「気持ちは変わらないよ」とだけ言って渋々離れた。

その様子を目の前で見せられて、「ああ、この人はまだ頑張れるんだ。いいなあ」なんて思ってしまう。

炭治郎は少し離れたところでそれを見ていたが、いつの間にかいた伊之助が「俺に任せろ!」と言って炭治郎から紙を受け取り、階段を下り始めた私に渡してきた。

…っておいおい。この紙は私のじゃないんですけど。

まあいいか、と受け取った紙を揃える。

カナヲは回収した紙を既に善逸に渡しているようだった。

私も近くへ行き善逸に無言で紙を差し出す。

「………ありがと」

「………」

なんと言ったらいいかわからず、結局無視してカナヲたちの元へ行った。


私達は少し遠回りして中等部の方の階段から1階へ下りた。

カナヲや私がよく禰豆子ちゃんを迎えに行っているので、中等部に私達がいるのはさほど珍しくない。

たまに炭治郎が禰豆子ちゃんの物と入れ違って持ってきて、届けに来るらしいし。


兄妹っていいな。

いつも炭治郎と一緒にいられて。

ましてや禰豆子ちゃんなんてこの可愛さだし。

「…ちゃん、Aちゃん!」

「……んえ、あぁ、ごめん!なに?」

禰豆子ちゃんが心配そうにこちらを見ている。

「なにかあった…?私、Aちゃんまで元気が無くなっちゃうの、心配」

ああ、やっぱり優しくていい子。

こんな素敵な子に生まれたかったなぁ。

「ごめんごめん!なんもないよ!今日進路相談があってさー」

明るく振る舞う。

私は禰豆子ちゃんと違って、親友の彼氏を好きになったり、好きでもない男子とヤっちゃったりするような汚い奴だから。

本当は学園三大美女でもなんでもなくて、カナヲや禰豆子ちゃんと一緒に居ていいような人じゃないんだ。

そんな暗い気持ちを隠しながら帰路を辿る。

交差点で2人と別れて踏切を待っている時。

「……っねぇ!」

聞き慣れたような久しぶりに聞いたような、そんな声がした。




.

たくさんのお気に入り&お星さま善逸くんカラーありがとうございます!!

第14話→←第12話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……!!善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い!好き! 続きが楽しみです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます!歪み系いいですよね…!何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…!! こういう歪み系大好きです! 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ!初コメ嬉しい!!笑 ありがとうございます!!(*´∀`*) 励みになります! (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉桜 | 作成日時:2020年4月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。