第11話 ページ12
本日最後の授業が終わり、清掃も終えて、あとは帰るだけとなった。
普段は炭治郎、カナヲ、私、伊之助、禰豆子ちゃんの5人で帰るが、最近はカナヲ、私、禰豆子ちゃんの女子グループと、伊之助、炭治郎の男子グループに別れて帰っている。
一昨日までは、カナヲと付き合っているとはいえ炭治郎と一緒に帰れるのが嬉しくはやく仲直りしてくれと思っていたが、昨日のこともあり今は私的に都合がいい。
「A、禰豆子ちゃん迎えに行ってくる」
「了解!玄関で待ってるね」
昨日は善逸と…………だったため、適当に理由をつけて2人で帰ってもらった。
一緒に帰るのは一昨日ぶりだ。
一足先に準備を終えたカナヲが中等部へ禰豆子ちゃんを迎えに行っている間に、私は教室で帰る支度をしていた。
「……よし」
支度が終わり、教室を出て階段をくだる。
(…昨日の今頃はなにしてたっけ)
上の空で階段をくだっていたら、後ろから足早にくだってくる生徒にぶつかられてしまった。
「あっ……」
私は足を崩してしまい、地味に高い位置から落ちそうになる。
やばい、と思わず目を瞑ったが、
「えっ、あぶなっ…!!」
ドサッ、という衝撃音と共に大量の紙が宙を舞う。
「いった………くない?」
恐る恐る目を開けると、善逸が抱きしめるような形で私を支えていた。
「…え、、え!?ご、ごめんなさい!!!」
慌てて善逸から飛び退く。
周りからの視線をめちゃくちゃ感じたが、『大丈夫』と優しく笑ってくれる善逸に、私は釘付けになってしまっていた。
なんだか恥ずかしくなり、深いお辞儀とともにもう一度謝罪し、ばら撒かれた紙達を回収する。
踊り場の端っこへ紙を取りに行った時。
「はい」
「どうも………あ」
.
80人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉桜(プロフ) - ericaさん» めっっちゃそれなです……!!善逸のギャップは世の女性を虜にしますよね()笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
erica(プロフ) - くぅぅ…善逸尊い!好き! 続きが楽しみです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 6859020b2e (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - 乃乃さん» コメントありがとうございます!歪み系いいですよね…!何人かですれ違うのがたまらなく好きなんです…笑 更新頑張ります! (2020年5月4日 21時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
乃乃 - 神作ですね…!! こういう歪み系大好きです! 更新めっちゃ楽しみにしてます (2020年5月4日 21時) (レス) id: 5008f00fa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - るんるさん» わぁぁ!初コメ嬉しい!!笑 ありがとうございます!!(*´∀`*) 励みになります! (2020年5月4日 11時) (レス) id: 9caa94bd8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:莉桜 | 作成日時:2020年4月25日 22時