鬼滅の刃、短編集です！

刀鍛冶さん　鋼鐵塚蛍 ページ26

Aside




最終選別で、生き残れた…

その最終選別での生き残りは

私のみ、だった……

同期がいない心細い気持ちと

生き残れた嬉しい気持ちが混ざり

よく分からない気持ちになった

「では、刀に使う玉鋼をお選びください」


『はい、分かりました』


…………うーん

正直、どれも同じじゃないか…と思う

どれがいいのか…

………ん？

この、鋼は………


『これにします』


「はい、ありがとうございます」


やっと、帰れるー…

師範、生きてるかな？


『しぃーはーん…ただいま帰りまs』


「A！よく帰ったなぁ…！ ｸﾞｽﾝ」


『！？な、泣かないでくださいよぉー、師範！』


せっかく、生きて帰ったのに…

笑顔が見たくて、帰ってきたのに…


「ｸﾞｽﾝ…そうだな！ﾆｲｯ」


『はい！笑顔が一番ですよ♪ﾆｺﾆｺ』


あー、

早く鬼狩りしたいなぁ…

刀……早く届けー！



ー数日後ー



ﾁﾘﾝ…ﾁﾘﾝ…


どこからか、風鈴の音がする

なんだろう…

誰かいるのかな？


ﾁﾘﾝ…ﾁﾘﾝ


わ、家の前で止まった！

何か用事かな？？


ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ……ｶﾞﾗｯ


「木瀬Aの家で合っているか」


わ、私に用事…？

なんだろう


『はっ、はい！私がAです！』


「…女の隊士だと聞いていたから、少し軽く作ったつもりだ」


『あ、家に入りませんか？』


「この刀は…ﾅﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗ」


お、お話し始めた…

どうしようか


『あの……家に………』


「だから……ﾅﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗ」


えぇ…

聞いてくれないかなー、私の話を


『あのっ！！家に入りませんか！』


「ん？………あぁ、失礼する」


ほっ…

やっと話を聞いてくれた……

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