熱を出した弟を姉が看病したら愈史郎1ページ ページ39
頑張れ私!
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〈説明〉
→*共食い*で襲われていた姉を助けた弟・愈史郎が、姉を襲っていた鬼の血鬼術により、体温を上昇させられ体調を崩した為、姉が看病することになった。
【愈史郎の場合】
ゴホッ、、ゲホッゲホッ
目の前で苦しそうに咳をする弟、愈史郎。
愈史郎は、私を襲っていた鬼の血鬼術により、体調を崩し、体温は39.7度まで上昇してしまった。
鬼ならば熱を出さないと思っていたが、珠世様いわく、愈史郎は鬼舞辻無惨に鬼にされていない鬼な為、他の鬼よりは回復力が劣るという。
それに、元々人間の頃は病弱だったので、治りが遅いだろうと言うこと。
そもそも鬼が熱を出すのは前代未聞の事態で、消滅する可能性もあるらしい。
『ごめんなさい、、愈史郎、、。本当に、ごめんなさい。』
私は姉として弟を危険な状態にしてしまった罪悪感と心配による恐怖で押しつぶされそうになっていた。
ゴホッゴホッ、、
咳は止まない。体温も段々と上昇して、40度まで到達した。
もうすぐでタンパク質が固まる。
頭の上のタオルも替える頻度が高くなる。
「姉、、さん、、、。ゲホッゲホッ、、」
さっきから咳ばかりで言葉を発しなかった弟が不意に私を呼んだ。
『何、どうしたの???愈史郎、、そんな無理しないで』
「ゲホッゲホッゲホッ、、」
愈史郎は今にも血を吐きそうな程、咳をしている。
そして声はいつもよりもか細い。
愈史郎は私に弱々しく手を伸ばしてきた。
「姉さん、、抱きしめて、離さないで」
いつものツンツンしている愈史郎からは想像もつかない台詞だったので、私は混乱する。
でも、すぐに弟に覆い被さるように抱きしめ、頭の後ろに手を回した。
本当なら泣きたいけれど、姉として情けない姿を見せてしまっては、安心できないだろうと我慢。
「ありがとう、、、」
愈史郎は私の腕の中で眠ってしまった。
いつもの血色のない感じからは想像つかない程体温の上がった弟は、どこか懐かしく感じる部分がある。
今日ぐらいは腕枕をしてやろう。
私は愈史郎の布団に入り、首の下に腕を入れ込んだ。
私も鬼だから、弟を侵す熱は姉が全て吸い込んで分解してやろう。
もしも私に熱が移ったのなら、珠世様の薬の実験台になろう。
『おやすみ、愈史郎。』
私は目を閉じた。
「あぁ、姉さん。」
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もも - ゴジアオイを渡してみたって出来ますか?(花言葉、私は明日死ぬだろう) (2023年1月6日 15時) (レス) id: facb73d693 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒君 - 私も立青さんと同じで兄の方からきましたけど、ユキさん!最高!愈史郎ツンデレやっぱいい感じ!どのキャラでも最高! (2021年4月29日 23時) (レス) id: a74570673b (このIDを非表示/違反報告)
画力と文才がほしい - 千寿郎君…キミは純粋だと思ってたんだけどな…結構むっつりしてんのな。でもそこがいいんだよなぁ…うん可愛い。うん尊い。 (2021年2月7日 13時) (レス) id: 7ef4dd2d75 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの噛様(プロフ) - Twitterフォローしに行きますっ! (2020年5月31日 17時) (レス) id: 39e42d80c8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(ルイ) - 立青さん» 俺もみまちがいました。 (2020年4月6日 15時) (レス) id: fd731e3884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年11月30日 0時