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プロローグ2 ページ2

A「えっ…?」


そう言って私に話しかけてきたのは、漆黒の髪に真紅の瞳を持った美しい男性だった。

?「ご迷惑…でしょうか?」

A「い、いえ!そんなことは…!」

?「良かった(ニコ)」

A「ドキッ!)」


すごく、やわらかく微笑む人だな…。身なりもキレイだし、良家の方かしら。でも、そんな人ならなぜこんな所に…?

?「…キレイな月ですね」

A「えっ?え、えぇ…そうですね、とても…」

?「あなたはよくここに来られるんですか?」

A「は、はい。お気に入りの場所でして…ここが一番、月がよく見えるんです」

?「そうでしたか。けれど…こんな夜遅くに、女性が出歩くのは危ないですよ?ご両親も心配してしまいます」

A「…心配など、する訳ありませんよ。私みたいな厄介者のことなんて」

?「厄介者…?」

A「ハッ!)す、すみません…忘れてください」


私ったら初対面の方に何を言っているの!?きっと気分を害してしまったわ…

?「…その話、詳しく聞かせて貰えますか」

A「いえ、そんな…こんな話をしたら、きっとあなた様の気分を害してしまいます」

?「私は大丈夫です。さぁ…話してください」

A「っ…分かり、ました…」


彼の瞳を見ていると、嘘をついてはいけないような気分になり、私は彼に今までの事を全て話した。

A「…ということなんです」

?「……」

A「すみません、やはり話すべきではなかったですね…」

?「お前は、それでいいのか」

A「…え?(口調が変わった?それに雰囲気も違う…先程まで話していた方とは別人みたい…)」

?「そのままでいいのかと聞いている。そのような生活から抜け出したくはないのか?」

A「も、もちろん抜け出したいです…!けれど、他に行く当てもなく、一人で生きていく自信もないのです」


そう、私には何もない。頼れる友人も、恋人も…。だから、あの家族の下で死 ぬまで生きるしか…!

?「…ならば、私と共に来い」

A「あなた様と…?」

無惨「私の名は鬼舞辻無惨。…鬼だ」

A「鬼…?」

無惨「私はお前が気に入った。お前にその気があるのなら、鬼となり私と共に来い。そうすれば今の生活から抜け出せる…悪くない話だろう?」

―――――――――――――
あぁ…書きたいことがまとまらない…!

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作者名:白羽根 紫月 | 作成日時:2020年8月1日 16時

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