【 ヒーロー 】 我妻善逸 <かまぼこ様ﾘｸｴｽﾄｯ ページ3
我妻善逸
ガラの悪い人に絡まれていたところを助ける。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
昔から、不運だった。
｢おい、お前。今月の借金の支払いが出来てねえぞ。｣
『もも、もうちょっと待っていてくださいｯ必ず、お返ししますから！』
私の母と父は、認めたくない程の屑だった。
父は、母が私を身篭るなり、質屋で金を借りては遊郭へ出向き、女を抱いていた。
それは、私が産まれてからも同じで、美しいと持て囃された母は、美しい自分を差し置いて、遊郭の女に夢中になる父に腹を立て、他で愛人を作ったり、ギャンブルにハマったりして、父の借金を更に多く膨らませていた。
彼等が死んだのは、私が齢12の時。
疫病だった。
あれだけ煩くて、日常的に私に暴行を働いていた母は動けずに布団で苦しみ、何処までも私に無関心だった父は一足早く死んだ。
荒い呼吸、苦しみながら助けてくれ、薬をくれ、と私に手を伸ばすその手を、私は見詰めるばかり。
もう、そろそろだな。なんて思いながら、母の最期、私は練習してきた微笑みで母に言った。
『夫婦諸共地獄へ落ちろ。』
借金の取り立て屋は、私の元へと通うようになった。
決して多くはない金額、けれど私のような何の力もない小娘が返せる金額ではなかった。
もう少し、裕福な家に生まれていたのなら、返せたかもしれない。
けれど、それは夢のまた夢で、死なねば叶わない。
｢聞いてんのか、汚い餓鬼。｣
｢餓鬼だからといって、見逃して貰えるほどこの世は甘くねぇんだ。｣
最初は、父母の臓物を売って、借金を払おうかと思ったけど、疫病に蝕まれた体の臓物は腐っていて、売り物にはならなかった。
やってくれた。本当に。
死んでくれてよかった。なんて、12の子供の思うことじゃないけど、そう思う他なかった。
『ごめんなさい、もう少しだけ待ってください。』
茶屋や床屋、ある屋敷の使用人。
色んな場所で働き始めて早3年。
15になった私は今でも、全額借金を支払えないでいた。
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藍恋(プロフ) - 凪さん» 返事が遅くなってすいません。やってみます！ (2020年4月17日 0時) (
レス) id: 1a1a4b79c8 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - ごめんなさい語彙力がなさすぎて編な文になりました、難しければ飛ばしてくださっていいです、すみません！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - リクエストで、伊黒さんと夢主、どちらも浮気していて、偶然逢引中に二つのカップルが出くわしてしまい伊黒さんと喧嘩になるけど、、みたいな話お願いできますか？ (2020年2月23日 13時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 藍恋さん» 作品にあっていないリクエストしてすみません。申し訳ありません。 (2019年10月14日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 藍恋さん» 宇髄の話続き気になります。 (2019年10月2日 13時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍恋 | 作者ホームページ：http://puchiamatheater
作成日時：2019年9月6日 22時
