嫉妬 ページ15
『い、いやー、よくあそこだってわかったね!うん!』
善逸「......」
『善逸?』
善逸「人気のない所、行こっか。」
なんだか、善逸がおかしい。
でも、ここで逆らったらそれもそれでやばくなりそう...
とりあえず善逸の後ろをついていき、たどり着いたのは路地裏。
『ぜ、善逸...?んんぅっ』
え、え、え、え、キス!?
『んっ.... ちょ、ぜんいt.... んっ、ぷふぁ、』
ど、どうしたの本当...
『善逸?』
善逸「Aちゃんさぁ... びっくりするよね。ほんと。いきなり俺の傍から離れて、すぐそこだからってどっか行って。おれ耳がいいのわかるよね、Aちゃんの足音くらいわかるし。ついて行ってみたら炭治郎に頭撫でられてるし?俺とAちゃんがデートしてるってこと言おうとしたら遮るし。」
な、なんか....
言ってることは間違ってないんだけど、すごく勘違いしている気がする。
『あのね、善逸。炭治郎は...』
善逸「他の男の名前聞きたくない」
『んむっ..』
またキス!?
善逸ってもしかしてキス魔!?
って、そんなこと考えてる暇無い。とりあえず誤解解かないと....
『ぜんい..ちゅ.. ちょっとま、ぜんい...』
善逸「.....」
ど、どうすればいいのぉぉぉ
『ぷはぁっ』
やっと終わった頃には、私の息は上がっていた。
ちょっと酸欠になっていた。
善逸「.....嫉妬した」
『へ?』
善逸「Aが俺のそばから離れてまで会いたい男が炭治郎っていうのにも妬いたし。炭治郎に頭撫でられてるのにも妬いたし。それを拒否してないのにも妬いたし。付き合ってること隠そうとしてるのにも妬いた。」
え、ちょ、やっぱり誤解してる...!!!
『あのね、善逸。私、たしかに善逸から離れたけど、それは善逸のためで...』
善逸「...どういうこと?」
『善逸があの時顔が赤かったから、暑いのかな?って思って。水買ってきたら喜ぶかなって思って... 水は買えたんだけど、変な男の人にぶつかって、絡まれてて... それを炭治郎さんが助けてくれて、安心して泣いちゃったら慰めてくれたの...』
みるみる善逸の顔色が変わっていった。
善逸「え!?!?!?そうだったの!?ご、ごめん、Aちゃん、ほんとにごめんね!?炭治郎に撫でられてる所見ててっきり... ヨシヨシ... そいつの顔覚えてる!?今からぶった切...じゃなくて、成敗して来るから!!!!!!!」
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作者名:蒼乃 | 作成日時:2021年1月4日 16時