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突然 弐。 ページ10

「は?告白したって、どういうこと」

「言った通りだけど、何か文句でもあるのか?」

『えっと、あの……。喧嘩はやめて』

「……またそれ?この状況で仲良くなんてできる訳ないでしょ」

怖い。
無一郎くんも有一郎くんも、いつもと全然違う。

「……とりあえず、そういうことだ。告白するのは俺の勝手だから、無一郎に色々言われる筋合いはないよな」

そう言うと、有一郎くんは部屋を出ていってしまった。私と無一郎くんだけが部屋に残っている。……正直、すごく気まずい。

『無一郎くん。どうして怒ってるの?』

「それは……Aが有一郎に押し倒されてるのに全然抵抗しないし、無防備すぎるから」

『でも有一郎くんはお兄ちゃんみたいなものだよ?たしかにその……好きだとは言われたけど、家族愛と恋愛感情がごちゃまぜになってるようなものだと思うし』

有一郎くんはあまり女の子と関わらない。身近にいる女子が私だけだから、そう思い込んでいるだけなのかもしれない。

さっきの顔を見るとそうは思えなかったけど、自分にそう言い聞かせた。

「ふーん……。もし本当に僕たちを兄妹みたいに思ってるなら、今からすることも嫌じゃないよね」

『……え?』

無一郎くんは私の首元に顔を埋めた。

好きな人と、信じられないほど密着している。

『……んっ』

触れられた部分がチクッとした。声が漏れてしまったけど……え、今の声なに?

私の声!?
こんなに恥ずかしい声出したの私!?

「兄妹なら、どんなに近くても顔赤くしたりしないよね」

『えっちょっ、無一郎くん近っ――』

「ねぇ、A。……兄さんにあんなことされてるの見て、俺が妬かなかったと思う?」

いつになく真剣な顔。

でも待って、それじゃまるで無一郎くんが私のこと好きみたいじゃん!

まさかそんなことはある訳ないよね。だって、相手はあの無一郎くんだよ?

かっこよくて頭もよくて、優しくて運動神経もいい。対して私は、馬鹿だし朝起きれないし運動音痴だし。

「Aが兄さんのことを好きなのは分かってるんだよ。さっきだって全然抵抗してなかったし、“お兄ちゃんだと思ってる”っていうのも僕に気を遣ったんでしょ。……でも、俺だって小さい時からずっとAが好きなんだよ」

『…………ん?』

「有一郎が好きなら仕方ない。でも、僕のことも男として見てよ。チャンスくらい欲しい」

『あの、誤解してると思うんだけど。……私が好きな人って、無一郎くんだよ?』

「……え?」

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【夜桜】・しーちゃん・ - わぁ…!もう感動したぁ…! (2020年8月14日 13時) (レス) id: 031218a0d7 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 少し嫉妬しそう。ぷくー (2020年4月17日 0時) (レス) id: 5656ed0b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん - うふふうふふふふふふニヤニヤニヤにや (2020年4月9日 15時) (レス) id: 76b4a4436f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やばいっ!無一郎君も好きだけど、有一郎君派に行きそう/// (2020年4月6日 21時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 連載お疲れ様でした!最後凄い泣けました……(´;ω;`)これからも頑張って下さい! (2020年4月6日 21時) (レス) id: da75407877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:karin | 作成日時:2020年2月14日 21時

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