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告白。 ページ13

「Aちゃん、ちょっといいかな」

『えっと……はい。誰ですか?』

「分からなくても仕方ないよ、ちゃんと話すのは初めてだから。俺この間Aちゃんに一目惚れしちゃってさ。付き合ってくれる?」

『ごめんなさい無理です。私、恋人がいるので』

迷う余地もないだろう。
無一郎くんと比べたら、クラスの男子なんてじゃがいもにしか見えない。

「……そういうこと。ごめんね。Aは俺の彼女だから、諦めて」

『無一郎くん……!』

クラス内がざわつく。

あれだけ女子に人気のあった無一郎くんだから、この反応も仕方ないのかもしれない。でも私が彼女だから、他の人になんてあげない。

「それにしたってA、あんまり他の人に可愛いところ見せないでよ」

『見せた覚えないんだけど……』

「う〜ん……駄目だ、Aは何してても可愛いもんね。可愛いところ見せるななんて無理に決まってるか」

『無一郎くんの方がかっこいいよ』

「…………ふーん」

「おい、お前ら。付き合ったばっかりだからって、公共の場でいちゃつくなよ。見てるほうが恥ずかしくなってくる」

気がつくと、私たちの後ろには有一郎くんが立っていた。呆れたような顔で見ている。

「A、ちゃんと起きれたのか?」

『……う、うん』

「そっか。偉かったな」

頭を撫でられた。昨日のことがあるからもう少し気まずいかと思っていたけど、いつも通りだ。

「でも、寝癖ついてるぞ」

『ええっ、嘘!?』

「本当。まぁ、寝癖ついてても可愛いから問題はないけどな」

『大アリだよ!後で直してこなくちゃ……!』

恥ずかしい。
寝癖がついたまま登校なんて、仮にも女子なのに。

「兄さん。軽々しくAに触らないでよ」

「は?嫌に決まってるだろ。今は無一郎と付き合ってるけど、まだ振り向かせられるからな。諦めるつもりなんて更々ない」

『え?』
「は?」

見事に反応が重なった。

「A、もし嫌になったら俺のところに来い。泣かせられたら言え。本気でぶっ飛ばす」

『え、いやでも……』

まさかまだアプローチされるとは思ってなかった。昨日の反応からして、身を引いたのかなって。

……うわ〜、無一郎くんすごく嫌そうな顔してる。眉間にシワが寄りすぎて糸目に見える。

「望むところだよ兄さん。絶対取らせない」

「言ったな?後悔しても知らないぞ」

ここ、廊下なんだけど。ほとんどの人が教室の扉から顔を覗かせている。

こうして私たちの関係は、学年中に知れ渡った。

腕相撲。→←そしてまた、朝。



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【夜桜】・しーちゃん・ - わぁ…!もう感動したぁ…! (2020年8月14日 13時) (レス) id: 031218a0d7 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 少し嫉妬しそう。ぷくー (2020年4月17日 0時) (レス) id: 5656ed0b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん - うふふうふふふふふふニヤニヤニヤにや (2020年4月9日 15時) (レス) id: 76b4a4436f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やばいっ!無一郎君も好きだけど、有一郎君派に行きそう/// (2020年4月6日 21時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 連載お疲れ様でした!最後凄い泣けました……(´;ω;`)これからも頑張って下さい! (2020年4月6日 21時) (レス) id: da75407877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:karin | 作成日時:2020年2月14日 21時

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