冨岡義勇、監督生始めました。

1-校舎 ページ2

グリム「ぶなﾞぁぁぁぁﾞっﾞ」
冨岡「騒がしい…」

先刻からずっとこんな感じだ、勘弁してほしい。

更に話を聞くと、俺は“監督生”を任されたらしいのだ。

戦いの場にいるのに戦闘に加われないのは歯痒い。

そしてこいつが煩い。

冨岡「猫缶と言われてもな……。」

売店に行こうにも、懐には日本円しか無いのだ。

ひとまず寮に行こうか……

冨岡「…ここか……」

言われるがまま、“はーつらびゅる寮”に通うことになった。

グリム「おいギユウ！こっちだぞ！」
冨岡「…そうか」

グリム「おい！やっぱこっちだ！」
冨岡「……」

ドンッ

？「おい君達。…って、先日問題を起こしたのはお前たちか…」
冨岡「失礼。道を迷ってしまって…グリムが」
グリム「お前のせいだぞっ！」

俺は何もしていないが。

？「はあ……ついてきな。」
冨岡「……」

赤髪をした少年の後を、無言で追う。

グリム「名前は何と呼ぶんだ？」

リドル「リドル・ローズハート。ここの寮長だよ。それより君達は、敬語も使えないのかい？」

冨岡「…すみません」

どう見ても年下じゃないか…なんて言ったら怒鳴られるだろうか。

というか、ここに通う人達は何歳なのか。

リドル「此処だよ。僕は用があるから先に行く、遅れないように」

年季が入った校舎を、俺達は進んでいった。

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