そろそろ成仏させてください。【冨岡義勇】

消えている ページ18

『はぁ･･･』




私が幽霊になってから、1ヶ月半。
未だに成仏できないことに、少し焦りを感じていた。
このままでは、この姿のまま永遠に存在するのかと。




冨｢･･･おい、A｣

『あ、義勇さん！おかえりなさい』




義勇さんはここ2週間ほど、長期任務に行っていた。
何故か彼は、すごく驚いたような顔をしている。すると、彼はしばらくして口を開いた。




冨｢･･･お前、体が薄くなってきてないか？｣

『え？』




よく見ると、私の足は消えていた。




『あ、足が！ないぃぃ！！！』




屋敷に、私の汚い高音が響いた。
義勇さんはさらに、私の手先も消えていると言った。




『ほ、ほんとだ･･･。手足が消えてきている』

冨｢胡蝶に相談してみよう｣




もしかして、もう少しで成仏できるのかな？
その事実が嬉しいはずなのに、何故か私の気分は下がっていた。




蝶屋敷に着くと、しのぶちゃんが真剣な顔で出迎えた。




胡｢私もちょうど、お話したいことがあります｣




まさか、私が成仏できない理由がわかったのか？
私はそう思い、緊張しながら義勇さんの後についていった。

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