【鬼滅の刃】色柱の屋敷には鬼絵がある(男主） (ページ6)

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主side

『あ、そうだ、審判を任せてもいいかな、カナヲちゃん』

カ「…」

彼女とは古い馴染みだが、言葉をきちんと返してもらったことはなかった。

コクリと頷いたのを確認して、俺は木刀を握った。

炭「…あの！本当に3対1でいいんですか！」

『あぁ、構わないよ。このくらい捌けなきゃ、柱が廃る』

自分に自信があるのか、はたまた俺をバカにしているのか分からないが、炭治郎は変わった奴だとこの短時間で理解した。

ピリ、と空気が張る。

カ「_____＿始め」

声が終わる前に、善逸が飛び出す。
その後ろから伊之助、
炭治郎は俺の背後に回ってきた。

善「壱ノ型、霹靂一閃」

伊「弐ノ牙ァ！切り裂きィ！！」

炭「捌ノ型！滝壺ッ！！！」

へぇ、なかなかやるじゃん。
仲良しだね君たち。

『でも残念、ちょっと遅いかなぁ』

に、と笑うと、3人の表情が変わるのがわかる(伊之助のは見えないが、感覚でわかるもんさ)

楽しみたいから、ちょっと遊ぼうか。

『色の呼吸、緑の型、新緑の芽生』

3つの攻撃を弾き返し、3人を離れさせる。
と、彼らはほぼ同時に俺に斬りかかる。

『黒ノ型、黒蓮の散り』

フッ、と空へと跳ぶ。
直後に

『色の呼吸、紫の型、紫陽花咲き』

炭/善/伊「「「痛ッッッッ"!!!!!」」」

3人同時に床へと顔面を落とす。
ト、と着地して、手合わせは終わり。

カ「そこまで」

『ん、ありがとカナヲ。こいつらは俺が後始末するから、終わっていいよ』

ぺこ、と頭を下げてカナヲは道場を後にした。

『さて、どうだった？3人とも』

炭「すっっっごかったです！早くて、技の当てる位置も正確で！！！」

善「すごいもなにも大人気ないって～！痛いよぉ！！
柱だからって、こんなやつに本気ださなくてもさぁ～！」

伊「俺は負けって認めねぇからな！！白髪野郎！！」

『…ふは、お前ら面白い奴らばっかだなぁ、、』

真っ直ぐ馬鹿なのと、

泣き虫無自覚野郎と、

天然馬鹿猪と、

きっとこいつらは柱になれる。
俺は今日確信した。